TRAVEL

「乗る」が楽しいせとうち旅。|TRAIN・BUS編
いま訪ねたいせとうち

2020.10.28
「乗る」が楽しいせとうち旅。|TRAIN・BUS編<br><small>いま訪ねたいせとうち</small>

乗り物は、移動の手段だけではありません。船・列車・バス、何に乗るかで、見える景色も、楽しみ方も大きく変わります。せっかくなら「乗る」ことを満喫しないともったいない。瀬戸内ならではの、魅力あふれる乗り物を前後編で紹介する本連載。今回は、「電車」と「バス」でめぐる旅を紹介します。

≪前編を読む

アートな列車が美しいの山と海を駆け抜ける
「La Malle de Bois」

岡山から宇野・尾道・琴平をつなぐ「La Malle de Bois(ラ・マル・ド・ボァ)」。かばんに見立てた車窓と旅にまつわる絵柄や言葉が、真っ白な車体に大胆にデザインされている外観が印象的だ。木のぬくもりを感じる落ち着いた車内には、こだわりのインテリアや現代アート作家の作品など、旅人を楽しませる演出がそこかしこにちりばめられている。各号車にはリクライニングの座席のほかに、窓側向きのカウンター席もあり、地元のお酒や特産品を味わいながら景色を満喫するのもいい。ほかにも、自転車を積み込めるサイクルスペースや、ご当地のものを集めた車内販売カウンターなど、瀬戸内の旅に欠かせないモノ・コトが満載だ。

現代アート作家によるトランク型絵本を展示
自転車を8台積めるサイクルスペース
地元の果物を使った5種類のミニタルト「旅するせとうちスイーツBOX」。1500円(要予約)

La Malle de Bois
導入年度|2016年
定員|51名(全車グリーン車指定席) サイクルスペース|8台

地域を「つなぐ」「結ぶ」リボンがモチーフ
「ハローキティ新幹線」

サンリオの人気キャラクター「ハローキティ」の世界観がそのまま列車になった新幹線。ピンクのリボンがモチーフのかわいらしい外観だけでなく、車内も遊び心がいっぱいだ。地域の魅力に出合える1号車の「ハロープラザ」は、ご当地のモノやコトに触れることができる特別展示スペースになっている。ここではさまざまなイベントが開催されており、ショップや休憩スペース、フォトスポットもある。2号車は、パープルを基調としたシート席とかわいいフォトスポットがあるハローキティ一色の車両になっており、制服姿のキティちゃんと一緒に旅を楽しめる。地域を「つなぐ」、「結ぶ」という思いが詰まった「ハローキティ新幹線」。期間限定で新大阪と博多を結んでいる。

ご当地のいいモノやコトが展示されている1号車の「ハロープラザ」
今までにない新しい旅の体験ができるキティちゃん満載のキュートな車内

ハローキティ新幹線
導入年度|2018年
運転最高速度|300㎞/h
www.jr-hellokittyshinkansen.jp

青と白が特徴の新たなる観光列車登場!
「etSETOra」

パースはイメージです
リゾート気分を味わえるゆったりと落ち着いた雰囲気の車内。なんといっても、広く大きな窓から瀬戸内の海を一望できるのがこの列車の魅力。カウンター席など、座席のタイプもさまざまなので、旅のスタイルに合わせて選ぶのもいい

2020年秋、瀬戸内エリアを運行する新たな観光列車が誕生。瀬戸内海の青と海岸線から見える波の白をイメージした外観がデザインの「etSETOra(エトセトラ)」だ。ラテン語で「その他いろいろ」という意味をもつ言葉になぞらえた列車名は、瀬戸内が次から次に紹介したくなる魅力にあふれていることを表現。「えっと(広島弁でたくさんの)」瀬戸の魅力を感じてほしい−そんな思いも込められている。宮島への玄関口「宮島口」と瀬戸内エリアの新拠点「尾道」の海岸線を走る列車の車窓からは、紺碧の海と美しい島々を堪能することができるだろう。この新列車の導入により、人気観光列車「瀬戸内マリンビュー」の運行は終了。瀬戸内の旅がさらに楽しくなる、新たな観光列車に期待が膨らむ。

充実の市内めぐりができる広島観光ループバス
「ひろしま めいぷる〜ぷ」

「ひろしま めいぷる〜ぷ」は、広島市中心部の観光地や美術館をめぐることができる、市内を走る便利な循環バス。複数のルートがあり、「ひろしま美術館」、「現代美術館」、「二葉の里歴史の散歩道」、「原爆ドーム」、「平和記念公園」、「広島東照宮」、「広島城」など、訪れたい人気の観光地や美術館を網羅している。2019年10月には、広島駅新幹線口から広島港を結ぶ直行便を含む新ルートがスタート。より鉄道と船舶のアクセスがスムーズになる。どのルートも起終点が広島駅新幹線口なので、新幹線との乗り換えにもとても便利だ。市内観光にはもちろん、「ブルールート」は広島港に発着するので「せとうち島たびクルーズ」やそのほかのクルーズフェリー、スーパージェットへのアクセスにもぜひ活用したい。

ひろしま めいぷる〜ぷ
全長|【中型】8.97〜8.99m【大型】10.7m
定員|【中型】55〜58名【大型】69名
問|中国ジェイアールバス
Tel|0570-010-666

鉄道からの学びが凝縮したミュージアム

レトロな車両が並ぶ扇形機関車庫。現役路線が近くにあり、現役車両を間近で見ることもできる

1936年岡山県の津山駅につくられた旧津山扇形機関車庫をリニューアルして開館した「津山まなびの鉄道館」。日本で2番目の規模を誇る扇形機関車庫には、通称「デゴイチ」の名で親しまれる「D51形蒸気機関車」をはじめ「DE50形ディーゼル機関車」など、蒸気機関車からディーゼル車まで貴重な13の車両を収蔵。1日に2度、館内に響きわたる「デゴイチ」の懐しい汽笛の音色も来館者を楽しませてくれる。またここには、いまでは見かけることが少ない現役の転車台があり、月に1度転車台回転実演イベントが行われる。実際に展示車両を転車台に搭載して回転させるダイナミックな姿は必見だ。そのほかにも「あゆみルーム」や「しくみルーム」、津山の街並みをジオラマで再現した「まちなみルーム」など、鉄道の成り立ちやあゆみ、しくみの変遷などを楽しく学べる、充実したコンテンツが凝縮されている。

しくみルームでは、昔、単線区間の追突や衝突を防ぐために使っていた通票閉そく器を触って、通票を取り出す体験ができる
「D51形蒸気機関車755号機」の汽笛が復活。開館日の12時と15時に吹鳴する

津山まなびの鉄道館
住所|岡山県津山市大谷
Tel|0868-35-3343
開館時間|9:00〜16:00(最終入館受付は15:30)
料金|一般300円 中学・小学生100円 幼児無料
休館日|毎週月曜日(祝日の場合はその翌日)、12月29日〜31日

≪前編を読む

edit・text: Yuki Irie Akiko Yamashita photo: Shintaro Miyawaki
2019年12月号 増刊「プレミアムせとうち案内」


≫女優 奈緒が母の故郷・熊本をめぐる

≫ローカル線で日本を再発見。六角精児さんの列車と車窓と酒と

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