今年の夏は「遠野ホップ収穫祭」で乾杯!
クラフトビールの聖地、遠野へ旅をする
遠野が1年でもっとも活気づくのが夏。ホップの収穫に併せて「遠野ホップ収穫祭」が開催され、ビアツーリズムも盛況を極める。今年の夏は、美味しいビールを求めて遠野を訪れたい。全4回の連載《クラフトビールの聖地、遠野へ旅をする》の最終回。
ホップの収穫時期は夏。8月後半になると、遠野市のホップ畑ではホップ農家総出で収穫作業がはじまる。
そんな時期に開催されるのが、遠野ホップ収穫祭。遠野醸造や、BEER EXPERIENCEなど遠野の企業が中心となって、運営している。ここで重要な役割を果たしているのが遠野市だ。民間でできることは民間に委譲しつつ、JRと遠野市、キリンビールで連携協定を結んでバックアップ。民間が動きやすい仕組みをつくっている。自治体も民間も同じ方向に進んでいる遠野だからできるイベントなのだ。
そのおかげで、遠野と盛岡・一ノ関を結ぶ臨時列車も運行予定。一ノ関行きの臨時列車に乗れば、「全国地ビールフェスティバルin一関」とのはしごも可能に。遠野、東北のビールを楽しむなら、この時期は逃せない。
ホップとビールで地域を盛り上げていこうとしている遠野だからこそできる取り組みが、ビアツーリズム。今年4月からは「遠野ナイトビアホッピング」を開始、ビアツーリズムガイドが厳選した3軒を案内してくれる。
18時に集合したら、まずは遠野醸造タップルームへ。醸造設備を見ながらできたてビールを味わい、2軒目はイタリアンレストランのKoyomina。こちらでは、ズモナビール2杯と遠野の食材を使った料理との組み合わせが楽しめる。シェフがペアリングを解説してくれるのも魅力。
そして最後の3軒目は老舗のアサクラ酒店。ホップ焼酎やビールを試飲しつつ、飲み足りない人はここでお酒を買ってホテルで飲むもよし、解散後にビアツーリズムガイド・MJさんおすすめの酒処 DAKKEに行くもよし。
遠野の魅力を知るにはあまりにも濃密な3時間。3人から催行で、1人8500円から(3日前までに要予約)。6月からは昼間のプランも開始される。
文=富江弘幸 写真=鍵岡龍門
2019年7月号 特集「うまいビールはどこにある?」
遠野ホップ収穫祭2019
開催日|2019年8月24日(土)、25日(日)
会場|蔵の道ひろば
時間|11:00〜21:00(L.O.20:30)
問|遠野ホップ収穫祭実行委員会
Tel|0198-62-2111(遠野市役所内)
www.lets-hopping.com
遠野醸造TAPROOM
住所|岩手県遠野市中央通り10-15
Tel|0198-66-3990
営業時間|月・水・木・金曜17:00〜22:00、土曜12:00〜22:00、日曜12:00〜21:00
定休日|火曜
https://tonobrewing.com
《クラフトビールの聖地、遠野へ旅をする》
1|地域一丸で遠野を「ビールの里」に
2|ホップ農家と醸造家のおいしい関係
3|遠野醸造が目指すコミュティブルワリーとは?
4|今年の夏は「遠野ホップ収穫祭」で乾杯!