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京都人作家・柏井壽がおすすめする
「東のほう」で愉しむ京都の美味しい店
《いま美味しい京都日記帳》

2022.12.12
京都人作家・柏井壽がおすすめする<br>「東のほう」で愉しむ京都の美味しい店<br><small>《いま美味しい京都日記帳》</small>
「料理処はな」
和食らしくユズの風味豊かな「鴨の炭火焼き 自家製の柚子胡椒と」2420円(2人前〜)

京都人・柏井 壽さんに、ガイドブックでもあまり書かれていないようなツウな店から、京都人が普段使いしている店、コロナ禍を経てもなお愛され続ける、通いたい名店までをおすすめの美味しい店として紹介していただきました。今回は、祇園をはじめ、東山区を中心としたエリア「東のほう」をご案内。

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和食洋食、何でもござれな「東のほう」

イチジクの白和え770円は毎年9月頃に出す季節の人気メニュー。イチジクは京都・城陽市産

居酒屋以上、割烹未満、と勝手に位置づけている店が好きです。たとえば「聖護院嵐まる」。熊野神社の近くにあって、季節ごとに必ず足を運ぶ行きつけの店です。店は東大路通に面しているのですが、間口が狭いので見過ごしてしまいがちです。店主自ら釣り上げてきた魚介をアレンジした料理は、バリエーションも豊富で、値段もこなれているので、つい食べ過ぎてしまうほどのお値打ち店です。タコと海老のエスカルゴ風もあれば、鯛カツチャーハンもあり、さらには握り寿司や細巻き寿司もあって、いつも〆は迷います。川端通沿いにあって、ビルの2階に店を構える「料理処はな」は、どこが入り口か迷うような、まさに知る人ぞ知る、といった隠れ家感も満点のレストランです。本格和食とイタリアンの両方を味わえ、ワインや日本酒の値付けも良心的、とどなたにも安心しておすすめできる店です。アラカルトでもOKですが、おまかせコースにすると、前菜の後にお造り、お椀、サラダやパスタ、ステーキと多種多様な料理はどれも心が込もっていて、気持ちが豊かになります。

京都で美味しい肉を、というときに、必ず名前が挙がるのが「肉専科はふう」。京都御所近くに本店がありますが、ご紹介するのは聖護院店。赤をアクセントカラーに使った店はモダンスタイリッシュ。カウンター席でランチもディナーも極上の肉を堪能できます。コース料理もありますが、おすすめはビフカツとハヤシライス。どちらも京都らしい味わいです。京都らしい洋食といえば「洋食の店みしな」。清水・二年坂にあって、路地裏に佇む名店です。エビフライとカニクリームコロッケやビーフシチューなどの洋食をお茶漬けと一緒に愉しむのが〈みしな流〉。これぞ京都の洋食、という伝統的な味に舌鼓を。

〈東のほう〉には京都大学があるので、学生向きの手軽な食堂もたくさんあるのですが、京都旅の途上でも重宝します。たとえば「玉蘭」には、うどん、そば、丼、和洋定食、オムライスやカレーと、40〜50種近くのメニューがありますが、どれを食べても満足満腹間違いありません。レトロな店の中は時間が止まったような空気が流れていて、ホッと心が和みます。

聖護院嵐まる
住所|京都市左京区聖護院山王町28-58
Tel|075-761-7738
営業時間|17:30〜23:00(L.O.22:30)
定休日|月曜

料理処 はな
住所|京都市左京区新生洲町104 リヴァク鴨川2F
Tel|075-751-5757
営業時間|17:00〜23:00(L.O.22:00)
定休日|日曜(祝日の場合は翌日休)

肉専科はふう 聖護院
住所|京都市左京区聖護院山王町8
Tel|075-708-8270
営業時間|11:30〜13:30(L.O.)、17:30〜21:30(L.O.)
定休日|火曜

洋食の店みしな
住所|京都市東山区桝屋町357
Tel|075-551-5561
営業時間|12:00〜14:30(L.O.)予約不可、17:00〜19:30(L.O.)要予約
定休日|水曜、第1・3木曜(祝日の場合は翌日休。2月は臨時休業あり)

玉蘭
住所|京都市左京区吉田本町26
Tel|075-751-0124
営業時間|11:00〜14:00 17:30〜20:30(L.O.)、土曜、祝日は〜14:00
定休日|日曜

photo: Katsuo Takashima, Azusa Todoroki, Toshihiko Takenaka, Ko Miyaji
Discover Japan 2022年11月号「京都を味わう旅へ」

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