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伝統的な入浴法
完全保存版!プロ厳選のいい風呂とサウナ
【Column 4】

2023.4.12
伝統的な入浴法 <br><small>完全保存版!プロ厳選のいい風呂とサウナ<br>【Column 4】</small>

温泉をより深く楽しむために知っておきたい知識を、温泉教授こと、松田忠徳さんにうかがう。今回のテーマは、「伝統的な入浴法」。日本には湯に浸かるだけ以外にも伝統的な入浴法が多数ある。その入浴方法や効果を学び、すべて入って温泉マスターを目指そう!

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ふかし湯

青森県・酸ヶ湯温泉旅館

青森県・酸ヶ湯温泉の「まんじゅうふかし」が代表格。ここでは東屋風の建屋にある木製ベンチに腰掛け、この中を流れる高温泉により身体を温めるというもの。着衣状態でOK。

蒸し湯

鉄輪温泉 鉄輪(かんなわ)むし湯

蒸気浴のこと。奈良時代、瀬戸内地方の岩窟などを利用した蒸し湯が、日本の風呂の起源とされる。大分・別府の鉄輪(かんなわ)温泉では、伝統的な蒸し湯を堪能できる。

砂むし

photo=ocean_nikonos

鹿児島県・指宿(いぶすき)の海沿いに、約300年前から伝わる砂蒸し温泉場がある。食塩泉で温められた砂を、首から下までかけてもらうもの。汗がどっと噴き出してくる。

箱蒸し

首だけを外に出した状態で、箱の中で身体が蒸される半蒸し風呂。蒸し風呂の入浴時間は10〜20分だが、こちらは30分前後入浴可能。秋田県・後生掛温泉の「箱蒸し風呂」が有名。

オンドル浴

秋田県・後生掛温泉には、地熱や温泉の成分を含んだ蒸気で部屋を常時30℃以上に温め、入浴に近い状態で滞在、宿泊ができる「オンドル宿舎」がある。これも地むしの一種だ。

地むし

地熱に蒸される入浴法。秋田県・玉川温泉の岩盤浴は、かつて「地むし」と呼ばれていた。地熱のある岩の上で横になり、地面から発せられる微量の放射線を浴びて温まる。

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supervision: Tadanori Matsuda text: Nao Ohmori photo: Kohei Omachi
Discover Japan 2023年2月号「癒しの旅と温泉。」

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