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焚き火の達人・寒川一に学ぶ、
五感を刺激する”アウトドア”【後編】

2021.6.12
焚き火の達人・寒川一に学ぶ、<br>五感を刺激する”アウトドア”【後編】

いまにハマる人が急増中!そして、料理界では最先端でもある焚火料理。焚火の達人・寒川一さんに、その極意をうかがいました。今回は、焚火の醍醐味や必需品、料理の数々を3つの記事でご紹介。

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エッグホットドッグ

ホットドッグ用のパンではなく食パンで挟むのがミソ。ソーセージと卵、パンをタイミングよく焼き上げるプロセスもごちそう。

焼きたて熱々をがぶりといく。焚火による焦げは最高の調味料になる

【調理方法】
薪が燃えて熾火になるのを待つ
熾火の上にフライパンをじかに置き、ソーセージを焼く。ある程度火が通ったら目玉焼きをつくる
と同時に、焚火フォークを使って食パンを直火で焼く
目玉焼きに塩、コショウを振る。パンにのせ、ソーセージを挟み、お好みでチーズをかける
【材料】
食パン、卵、ソーセージ(太め)、溶けるチーズ、塩、コショウ
※グリルパンや鉄のフライパン(写真はフライパンディッシュ)、焚火フォークや金串

牛肉と鮭のボードベイク

水に浸しておいた木の香りを含んだ蒸気、焦げの香りをまといつつ、遠赤外線の効果で驚くほどふっくら、ジューシー。

素材の表面に火が届きにくいので、まず板を傾けて火に近づける。油で板と密着させているのでずり落ちない

【調理方法】
火にかける30分ほど前から板を水に浸しておく。牛肉は室温に戻す
牛肉、生鮭に塩、コショウを振る。板にオリーブ油を馴染ませ、肉と鮭をのせる
板を傾けて素材を炎に近づけ、表面を焼く。途中で焚火の上に板ごとのせ、ダイナミックに焼く。肉は途中、様子を見ながら上下を返し、好みの焼き加減で火から下ろす
塩、コショウを振り、鮭にライムを搾っていただく
【材料】
牛肉(赤身。板に収まる小ぶりなもの)、生鮭(切り身。皮付きがベター)、オリーブ油、塩、コショウ、ライム
※木の板(杉、カエデなど好みで)

いろいろ串焼き

バナナをパイ生地で包んだだけのバナナ串、ぜひお試しあれ。たかが串焼きと思うなかれ、かなり奥が深い!

枝先を削って串を自作!細過ぎるとすぐに折れたり焼けたりするので、やや太めの枝を選ぼう

【調理方法】
ソーセージにベーコンを巻く。巻き終わりは楊枝や先をとがらせた小枝で留めるといい
バナナをひと口大に切り、パイ生地で包む(暑いとパイ生地がだれるので、焼く直前まで冷蔵庫に入れておく)
それぞれ串に刺し、焚火にかざし、串を回しながら焼いていく。火で炙るのではなく、遠赤外線でじっくり熱を入れるのがコツ
【材料】
ソーセージ(太め)、ベーコン(スライス)、バナナ、パイ生地(市販)、マシュマロ
※焚火フォークや金串、枝でつくった刺し棒など

焚火コーヒー

深煎りの粗挽き豆を湯でじっくり抽出する煮出しコーヒー。ケトルからそのまま注ぐ濃厚なコーヒーが焚火のシーンによく似合う。

コーヒー豆の分量はフィーリングで。そんなにと思ううほどたっぷりがおすすめ

【調理方法】
ケトルに水を入れ、直火にかけて湯を沸かす
沸いたら火から下ろしてコーヒー豆を投入。小山ができるほどたっぷり入れること。塩をひとつまみ加えて蓋をし、そのまま数分置く
蓋を開けてみて、表面に泡が立ち、豆が沈んでいたら完成。最初の1杯はケトルに戻し(注ぎ口などに残った豆を除くため)、カップに注ぐ
ケトルに足し豆と足し水をして焚火にかけ、何度でも楽しめる
【材料】
コーヒー豆(深煎り、粗挽き)、水、
※ケトル(直火にかけられるもの

text: Yukie Masumoto photo: Yuko Okoso
Discover Japan 2021年6月号「ビールとアウトドア」


≫陶芸家・小野象平さんのうつわとアウトドアへ。

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≫奥多摩で、注目のブルワリー「バテレ」のビールと森林浴と。

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