FOOD

広島県広島市
御菓子所 高木の「和三ふやき 福」
《菓子研究家・福田里香の民芸お菓子巡礼》

2026.1.8
広島県広島市<br>御菓子所 高木の「和三ふやき 福」<br><small>《菓子研究家・福田里香の民芸お菓子巡礼》</small>

民芸とお菓子の甘い関係をひも解いていく、お菓子研究家・福田里香ふくだりかさんの《民芸お菓子巡礼》。今回は広島県広島市にある、御菓子所 高木の「和三ふやき 福」をご紹介。

福田里香(ふくだ・りか)
菓子研究家。書籍や雑誌を中心に活躍。14年間にわたり続いている本連載をまとめた書籍『民芸お菓子』が小社より発売中。

麩煎餅はサクサク軽い、品のよい味わい。新年のお祝いにふさわしい福の字を配した意匠。浮き立つ気分になる愛らしい色合いの掛け紙

季節のお配り物ってどうされていますか? 特に年末年始には必需ですよね。ごあいさつと一緒にさっとお渡しできて、どなたにも喜ばれるお菓子を手元に用意しておきたいもの。しかも手頃なお値段だとなおうれしい。

広島の名店「御菓子所 高木」の「和三ふやき 福」はそんな要望をすべて満たしてくれる銘菓です。意匠を手掛けたのは、民藝運動と縁が深い染色工芸家の柚木沙弥郎。御菓子所 高木には約50年前から柚木にパッケージデザインを依頼してきた歴史があります。箱にはカラフルな福々しい色で描いた「福」の字の掛け紙。幸福の到来を予感させて、いかにも年賀にふさわしい、おめでたいお仕立てです。

中身のお菓子は小判形の麩焼き煎餅で、個包装だからお配りにも最適。上質な和三盆を使用した柔らかい甘みとほろりとした繊細な口溶けは麩菓子ならではの美味しさ。お茶請けにぴったりです。焼印で福の字を押したデザインにも注目を。福の字の「口」と「田」の部分に入った切れ目に、民藝の意匠と型絵染めの影響を強く感じます。

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お配りに便利な個包装なのもポイント。1080円。販売時期は1月末頃まで

御菓子所高木
住所|広島県広島市中区十日市町1-4-26
Tel|082-231-2121
営業時間|9:00~18:00
定休日|元日
www.okashidokoro-takaki.com/

 

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text: Ricca Fukuda photo: Wakana Baba
2026年1月号「世界を魅了するローカルな酒」

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