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陶芸家・青木良太の新作《琥珀焼》が誕生!
初お披露目&独占先行販売

2023.4.6
陶芸家・青木良太の新作《琥珀焼》が誕生!<br>初お披露目&独占先行販売

1000年先まで揺るがぬ価値観に挑む陶芸家は、飛鳥時代の聖人の意思を受け継ぐ琥珀で時間を超越する新たな扉を押し開けた。今回、陶芸家・青木良太さんが、聖徳太子が生涯研究した“琥珀”の深みを忠実に再現。
渋谷パルコのDiscover Japan Lab.および公式オンラインショップにて、2023年4月15日(土)より初お披露目・独占先行販売します(現在予約受付中)。

琥珀とは 天然樹脂の化石。国の東西を問わず、貴重品ゆえ宝石としての認知が高い。市場には、アリなどの昆虫を閉じ込めた琥珀も出回っている。

左)陶芸家・青木良太
1978年、富山県生まれ。約1万6500年に及ぶ人類のうつわづくりの歴史を尊重した上で、金や銀、プラチナ、スワロフスキーなど従来の陶芸では使われなかった素材を用い、新たな陶芸伝統を創造中。自称陶芸オタク。

右)四天王寺住職・倉島隆行
1977年、三重県生まれ。三重県津市にある
曹洞宗の寺院「四天王寺」の住職。2019年には、企画・製作を行った映画『典座(テンゾ)』がカンヌ国際映画祭に招かれ、袈裟(けさ)姿でレッドカーペットを歩いた。

聖徳太子が説いた和の心が、
焼物となってかたちになる

年間1万5000種に及ぶ釉薬の研究と、10万を超えるレシピ制作。21世紀の陶芸伝統を創造するため、ひたすら自分が見たい焼物を生み出す陶芸家・青木良太さんが、また新たな扉を開けた。

稀少な本物の琥珀を使った琥珀焼。この焼物の誕生には1400年前の縁がかかわっている。
ある知り合いから、素材としての琥珀を手渡されたのが約2年前。飴色の粒に興味を覚えた青木さんは、その知り合いを通して三重県津市の四天王寺の住職を紹介される。「この人がめちゃくちゃ聖徳太子に詳しかった!」
それもそのはず。四天王寺は聖徳太子が建立した寺のひとつ。
54代目にあたる倉島隆行住職は聖徳太子が説いた和の心を伝えるため、映画を製作してカンヌ国際映画祭にも招かれた型破りな僧侶でもある。青木さんは、出会ったその場で住職の意思に感化された。「痺れたのは、聖徳太子が生涯をかけて研究したものの中に琥珀があったこと。宝飾品だった琥珀を薬にしようと考えたらしいんです」

この話に住職が説明を加える。「仏教の布教に努めた聖徳太子は、寺に祈りの場だけはなく、教育や福祉、そして薬局の機能をもたせたかったのです。現に施薬院を寺の中に設けましたから」だが、民の救済を願った聖徳太子の研究は、享年の生涯とともに途絶えた。その復活を期するかたちで倉島住職は、青木さんに琥珀焼の制作を依頼。しかも聖徳太子の1401年目の命日にあたる2023年2月22日の「令和の大観音のみ入れ」に合わせて。

「1300年忌は渋沢栄一さんが中心になって盛り上げてくれました。1400年を私が迎えられるタイミングで、聖徳太子のメッセージが可視化できるという奇跡は私たちが天命を知る機会になるのではないでしょうか」色みを再現するだけでなく、琥珀本来の積層する深みを引き出すのが難しいという琥珀焼。まだ成功率50%ながらも、青木さんは期日の奉納を果たした。それを手にした住職は、「満月のような、仏さまが発する光」を感じたという。「国宝にしたい」。これは青木さんの言葉だ。「もし聖徳太子に会えたなら、こんなものができましたよと見せたい。倉島住職はチベット仏教の最高指導者、ダライ・ラマ法王とご縁があるので、仏教の心をインドへ伝えるため、琥珀焼を持って行く計画があるんです」

その真意を住職にたずねたら、
「23年はワールドツアーがありきっとダライ・ラマ法王にも会えると思います」と答えた。国宝指定の嘆願書が海外から届く可能性をはらんだ琥珀焼。唯一無二の深みを、その目で確かめてほしい。

読了ライン

四天王寺では約3年をかけて制作される総高4mの新たな観音像の木材に、はじめてのみを入れる「令和の大観音のみ入れ」を聖徳太子の命日に実施
式典では琥珀焼の観音像などの奉納も。のみ入れを行った大観音にも琥珀焼が使われるという

未来の国宝を目指した琥珀焼
作品ラインアップ

左)琥珀瓷(こはくじ)皿9寸
琥珀焼のうつわの中で最も大きいサイズ。メインデッシュを盛りつける際、大きさゆえに生じる余白が料理を美味しく見せるという。
価格|55万円 サイズ|φ280×H26mm 重量|820g ※店舗限定販売

中央)琥珀瓷皿5寸
取り皿など、日常の食卓で最も使用頻度が高い5寸の丸皿。8~9寸の大皿と合わせれば、テーブルコーディネートが完成する。
価格|11万円 サイズ|φ154×H20mm 重量|205g

右)琥珀瓷皿8寸
高台をなくすことで5寸や9寸に比べて肉厚な構造に。適度な重みと安定感を実現するとともに保温性にも優れ、料理が冷めにくい。
価格|44万円 サイズ|φ240×H26mm 重量|820g ※店舗限定販売

左)琥珀瓷盃
中国茶器のデザインの流れをくむ盃。縁が薄めで外に反っているため、唇の当たりがやさしい日本酒に最適な一品。
価格|11万円 サイズ|φ56×H40mm 重量|40g
※サイズ・重量は掲載商品の実寸です。同じシリーズでも個体差があります。

中央左)琥珀瓷御飯茶碗
やや小ぶりながら、手に持ったときに感じる心地いい重量バランス、焼物界でいうところの“手取り感”を大事にした茶碗。
価格|11万円 サイズ|φ110×H61mm 重量|180g

中央右)琥珀瓷達磨 小
つくり手いわく、ただつくりたかった焼物。かつて聖徳太子が道端で救った異人は、実は達磨大師だったという伝説も!?
価格|110万円 サイズ|W105×D113×H128mm 重量|415g ※店舗限定販売

右)琥珀瓷湯呑
口径が大きく300mℓほど入る、男性にほどよいサイズ。電子レンジで湯呑に入れた日本酒を温め、楽しむのが青木さん流。
価格|11万円 サイズ|φ85×H70mm 重量|205g

 


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公式オンラインショップ
 

Discover Japan Lab.
店頭販売開始日|2023年4月15日(土)
住所|東京都渋谷区宇田川町15-1渋谷PARCO 1F
Tel|03-6455-2380
営業時間|11:00~21:00
定休日|不定休
※サイズ・重量は掲載商品の実寸です。同じシリーズでも個体差があります。

text:TonaoTamura photo:NorihitoSuzuki
2023年5月号「ニッポンの朝食」

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