《かざはやファクトリー》
海と山に囲まれた葉山・風早橋にあるシェアオフィス
葉山町堀内、国道134号線の風早橋から山側に入った小道の奥にあるこんもりとした木々が茂る築80年の古民家を改築したシェアオフィス「かざはやファクトリー」。この地に移住してきたクリエイターやスモールビジネスを営む人の拠点となっている。オフィスの運営メンバーや利用者同士のつながりから、これまでにいくつもの共同事業がスタートし、ローカルビジネスが誕生。また、仕事の場と限定せず、地域に根ざしたコミュニティ活性の場を目指し、餅つき大会、かき氷、ワークショップなど、季節ごとにさまざまなイベントを開催。地元の人が立ち寄りやすい場を創造している。
点と点が集まって面になっていく
「御用邸がある海沿いの町」として知られる葉山には、その都心からのほどよい距離感もあって古くから多くの別荘が存在する。しかし昨今、社会問題として取り上げられる「空き家」の問題は葉山も例外ではなく、古くて味わい深い建物が「空き家」として点在しているのが実状。
一方で、近年の葉山には数多くのクリエーターやスモールビジネスを営む人たちが移住してきている。自然が豊かで都心からも近く、湘南地域でも独特の文化を育んできた葉山の土地柄に魅せられる人は多いようだ。
シェアオフィスを設計した1級建築士の清水淳さんは、そのような人たちと古い「空き家」をつないで地域に根ざしたコミュニティ活性の場ができないか、そんな想いから「かざはやファクトリー」は誕生した。
古民家本来の良さを生かそうと、欄間、はり、天井板はそのまま活用。スペースごとの仕切りはあえて腰高程度にし、全体を見渡せる空間づくりをした。庭や大きな台所があるのも古民家ならではの特長を生かした。
シェアオフィス
13の専用ブースと1つの打合せ用スペースがある。平屋の古民家の良さを活かし、専用ブースの仕切りの高さは約90cmほど。開放的な空間の中で個々人のワーキングスペースを確保したつくりがされている。エントランスのウッドデッキとつながった土間は、利用者の誰もが使用できる打合せ用スペース。
イベントスペース
打合せ用スペースとして使用している土間部分は、ワークショップや展示企画、物販のイベントなど、誰でも利用可能。エントランスのウッドデッキとつなげて使用することで、建物の内外に連続した開放感のあるスペースが広がる。
共同プロジェクト
建築、デザイン、イラスト、ライター、映像、Webなど、さまざまな分野のエキスパート集団でもあるかざはやファクトリー。共同プロジェクトやメンバー同士のコラボレーション企画も随時進行中。また、事業やイベントなどの「アイデアの種」を持ち込めば、各メンバーのノウハウを活かした、かざはやファクトリーからの企画提案も引き受けてくれる。
交流を通して、新しい何かが生まれる可能性を秘めている「かざはやファクトリー」。懐かしい雰囲気をまとう空間で、新たな働き方を体験してみてはいかが。
かざはやファクトリー
住所|神奈川県三浦郡葉山町堀内663
Tel|046-876-6962
時間|10:00~18:00
定休日|土曜、日曜
料金|月額1万4500~4万3000円
利用可能人数|1~14人
ワークスペースの座席数|14席
食事|持ち込み可
設備|土間、ミーティングルーム、Wi-Fi、コピー機、キッチン、風呂ほか
https://kazahaya-factory.com/