愛知県常滑市《10Good》
包丁砥ぎ初心者にもやさしい砥石
「砥ぐ」で暮らしをととのえる
包丁の切れ味を保ち、道具を長く使うための「砥ぐ」という習慣。愛知県常滑市の「キング砥石」が手掛けるブランド「10Good(トーグッド)」は、初心者の迷いに寄り添う工夫で、包丁砥ぎを身近にしてくれる。使い手の声から生まれた道具と、暮らしや心をととのえる砥ぎの魅力を紹介する。
10Good(トーグッド)
創業80余年の砥石メーカーが2024年に設立。包丁砥ぎ初心者でも迷わずトライできる砥石など、砥ぎ場の道具類を展開。
使い手の声から生まれた、
初心者に寄り添う砥石

テンプレートに沿って引いたガイド線が、包丁を構える角度の目安に。砥ぎ台や砥ぎ箱など、包丁砥ぎに必要な道具が詰まった「砥ぎ場」セットも販売し、台所の環境づくりを提案
包丁の切れ味を保つために欠かせない「砥ぐ」という作業。必要性はわかっていても、いざ砥石を使うとなるとハードルを感じてしまう人も多いだろう。そんな気持ちに寄り添うのが、愛知県常滑市の「キング砥石」が手掛けるブランド「10Good」だ。開発のきっかけは、代表の渡辺敏郎さんが開いた包丁砥ぎのワークショップ。
「メーカーとユーザーが直接交流する機会をつくりたかったんです。そこで、お客さまが砥ぐことを難しいと感じていたり、迷ったりしているのが伝わってきて」

包丁砥ぎのワークショップを通して、コツを可視化して伝える必要性を実感。画期的な商品開発のきっかけとなった。砥ぐという生活技術とその喜びを、国内外に発信する
実は渡辺さん自身、家業を継ぐまで包丁を砥いだ経験がなかったという。だからこそ、砥石ビギナーの思いにより深く共感できたのだろう。包丁砥ぎの何がわかりづらいのか、どうすれば習慣化できるのか。ワークショップを続ける中で、使い手のリアルな意見を吸い上げ、商品に落とし込んだ。
多くの人が手探りだった「包丁と砥石の角度」のために考案したのが、ガイドテンプレート。油性ペンなどで2本の線を入れることで、包丁の表と裏を砥ぐ際に刃を構える角度を可視化することができる。付属の取り扱い説明書を点線で折ると、刃を砥石に立てる際に推奨される「20°」の目安に。

モダンな印象のドット方眼にも機能を付与。印刷されたドットの削られ方で包丁を持つ手の動きの癖を知ることができるし、使い続けるうちに磨耗してパターンが消えていくことで、へこんだ表面を平らにする「面直し」、つまり砥石自体をメインテナンスすべきタイミングも把握しやすい。
色ごとに番手(目の粗さ)の異なる3種のラインアップから、はじめて砥石を手にするなら「中砥石」がおすすめ。包丁砥ぎに慣れてきたら、刃こぼれの修正や中砥石の面直しにも使える「荒砥石」を揃えたい。

10Good(トーグッド)なるネーミングに込められているのは、「〝砥ぐと〟いいことが10個ある」というブランド理念。「料理が美味しくなる」、「包丁が長持ちして経済的」、「道具を大切にする技術を育む」などが続き、最後は「心がととのう」で締めくくられる。
「アメリカで包丁砥ぎを実演したとき『メディテーションに近いね』という声があって。砥ぐことで包丁がよく切れるようになるのはもちろん、一定のゆっくりとした動作が心を落ち着かせてくれる。それはまさに10Goodで体現していきたい思いでもあります」
商品ラインアップ

荒砥石 #300番(青)
セメント製で最も粒子が粗く削る力が強い。刃こぼれや傷の補正、刃の形状を直すのに最適。中砥石とセットで使う。

中砥石 #1000番(茶)
砥ぎの基本となる陶製の中砥石。日々のメインテナンスはこれひとつで十分。ファースト砥石として手に入れて。

仕上げ砥石 #6000番(白)
最終仕上げ用の樹脂製砥石。砥磨力は弱いが、中砥石の後に使うことで、さらにスムーズな切れ味を生み出せる。
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公式オンラインショップ
Discover Japan Lab.
住所|東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷PARCO 1F
Tel|03-6455-2380
営業時間|11:00~21:00
定休日|不定休
※詳細は公式Instagram(@discoverjapan_lab)にてご確認ください。
※サイズ・重量は掲載商品の実寸です。同じシリーズでも個体差があります。
text: Aya Honjo photo: Shiho Akiyama
2026年11月号「日本のはじまりを知る旅へ」

































