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写真家が切り取る、
一度は訪れたい紅葉スポット

2019.10.28
<strong>写真家が切り取る、</br>一度は訪れたい紅葉スポット</strong>

各分野で活躍する写真家が、日本全国の鮮やかな紅葉の風景を撮影。一度は見ておきたい秋の絶景を、地域別に紹介する。さて、今年はどこを訪れようか。

~東日本編~

撮影者
写真家 山梨 勝弘(やまなし・かつひろ)
絵葉書出版社にて4年間、観光地を撮影。その後経験を生かし、キャンピングカーで全国を行脚、自然風景を撮り続ける。撮影の合間に浸かる湯、旅先で出合う旨い酒と肴を愛する。

朝に訪ねたい幻想的なドライブウェイ
磐梯吾妻レークライン

紅葉の見頃は10月下旬。この時期には、雲海も姿を現し、一帯が幻想的な雰囲気に包まれる。「ぜひ早朝に訪れてください。雲海に朝陽が差し込むさまは本当に美しい。途中の中津川渓谷に架かる橋から見下ろす風景も捨て難いです。ここでは、紅葉の美しさだけではなく、渓谷美も堪能できます」。そして、合わせて訪ねたいのが、展望台「三湖パラダイス」。桧原湖、小野川湖、秋元湖の3つの湖を同時に望めるというなんとも贅沢な場所だ。五色沼自然探勝路もおすすめ。片道40分ほどの道程では、色鮮やかな湖に出合える。

住所:福島県北塩原村
アクセス:磐越自動車道猪苗代磐梯高原ICから車で約30分

~西日本編~

撮影者
写真家 山梨 勝弘(やまなし・かつひろ)
絵葉書出版社にて4年間、観光地を撮影。その後経験を生かし、キャンピングカーで全国を行脚、自然風景を撮り続ける。撮影の合間に浸かる湯、旅先で出合う旨い酒と肴を愛する。

変化に富んだ渓谷を紅葉が華やかに彩る
鬼の舌震

揖斐川の支流の大馬木川の約2.5㎞にわたるV字渓谷。折り重なるようにして転がる岩が、粗削りな自然の風景をつくり出している。「写真は上流のほうで、割とおとなしい雰囲気。このあたりの紅葉が最もきれいです。下流は、巨大な岩石がゴロゴロしています」。鬼の舌震には、上流と下流、どちらからでも立ち入ることができ、上流側の下高尾駐車場はバリアフリーの遊歩道が完備されている。また、近くの絲原(いとはら)家庭園の紅葉も美しい。粗削りな自然、つくり込まれた庭園と、異なる環境で紅葉の美を楽しむのも一興だ。

住所:島根県仁多郡奥出雲町
アクセス:松江自動車道高野ICから車で約30分

~京都編~

撮影者
写真家 水野克比古(みずの・かつひこ)
1941年、京都市生まれ。1969年より京都の風景などの撮影を続け『京都紅葉旅』(光村推古書院)や『京・古社寺巡礼シリーズ(全15巻)』(東方出版)など多くの著書を出版。第33回京都府文化賞功労賞を受賞。

世界文化遺産を彩る紅葉
下鴨神社

世界文化遺産にも登録されている下鴨神社。20mほどの大樹に囲まれているため、京都市内で最も遅く紅葉を楽しめる。「写真は紅葉橋を越えたすぐ近くで撮影したもの。瀬見の小川に映る紅葉を楽しめるのはもちろん、紅葉の範囲も広いため自分好みの紅葉ポイントを探すことができるのも魅力」と水野さん。「歩き疲れたら境内にある『さるや』で一服することもできます。しっかりと参拝もしていただきたいですね。帰りには、『加茂みたらし茶屋』でみたらしだんごを買うのも忘れずに」。

住所:京都府京都市左京区下鴨泉川町59
Tel:075-781-0010
拝観時間:日中随時(大炊殿は10:00~16:00)
アクセス:車/名神高速道路京都南ICまたは京都東ICから約40分 電車/京阪電鉄出町柳駅から徒歩10分www.shimogamo-jinja.or.jp

〜絶景温泉編〜

撮影者 
写真家 杉本 圭(すぎもと・けい)
1975年、福岡県生まれ。出版社勤務を経て、九州を中心に日本各地の温泉地を撮影する温泉カメラマン。ポートフォリオサイト「九州温泉カメラ」を運営。

江戸時代から続く川のほとりの湯宿
伊豆吉奈温泉 東府や Resort & Spa-Izu

奈良時代開湯の吉奈温泉は子宝の湯として知られる。江戸時代以来の湯宿「東府や」は、敷地内に客室、食事処、風呂が点在する“和のリゾート”。「写真は客室のお風呂。明るい時間は紅葉を、夜には星空を眺めながらお湯を楽しめます。母屋と客室を結ぶ渡り廊下沿いにあるモミジの紅葉も見事です。敷地内の「Bakery & Table東府や」には、水盤と庭を望む足湯が併設されていて、食事、紅葉、温泉を同時に味わえます」。周辺では「森の手作り屋さん「かたつむり」&ファーマーズヒル」もおすすめ。「ピザ焼体験もできるカフェです」。

住所:静岡県伊豆市吉奈98
Tel:0558-85-1000
料金:1泊2食付2万4000円(税別)~、日帰りご昼食&温泉プラン(11:30~15:00)4600円(税別)
アクセス:伊豆箱根鉄道修善寺駅からバスで吉奈温泉口下車後、送迎バス利用(要連絡)
www.tfyjapan.com

赤、黄色、緑と色のコントラストがとても美しい秋の紅葉。どれもこの時期にしか見れない自然の姿だ。自分にとっての最高のスポットを、探す旅に出てはいかがだろう。

《写真家が切り取る、死ぬまでに見たい日本の紅葉》
1|風景写真家・山梨勝弘さんが撮影する絶景~東日本編~

2|風景写真家・山梨勝弘さんが撮影する絶景~西日本編~
3|京都写真家・水野克比古さんが撮影する京都の絶景
4|温泉カメラマン・杉本圭さんが撮影する絶景温泉

2017年11月号 特集「この秋、船旅?列車旅?」