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〈2026〉いま注目したい、
近年誕生した木造建築

2026.9.20
〈2026〉いま注目したい、<br>近年誕生した木造建築

木質材料や建築構法の進歩とともに、ますます注目度が高まっている木造建築や空間の木質化。集合住宅からオフィスビル、商業施設、そしてスタジアムまで、可能性は無限に広がっています!今回は、2026年までに誕生した木造建築をご紹介。

〈2024年 10月竣工〉
ウッドデザイン賞を受賞した
多様性にあふれるオフィス

区道をアトリウムに見立て、2敷地での一体感を形成。互いの棟を広く見渡せるよう床・天井レベルを変化させている

東京・銀座で創業し、100周年を迎えた「ヤマトグループ」の本社ビル。建て替えに伴うチャレンジのひとつが、木質空間の探求。積層する木天井や、鉄筋コンクリートの部材に木材を取り付けるなど、内外装の木質化が大きな特徴となっている。区道を挟んで2棟が建設され、両者の関係を設計のテーマにしている点もポイント。

段床空間の空間スケール変化と造作家具を組み合わせ、窓際にワークプレイスのバリエーションを生み出した

内装は床・天井のレベルが段階的に変化する木質の段床空間と、場所ごとに用途が変わる木質の造作家具を組み合わせ、多様な働き方に応じた居場所を提供。2025年にウッドデザイン賞最優秀(経済産業大臣)賞を受賞した。

日建設計
Tel|03-5226-3030
www.nikken.co.jp

鹿島建設
Tel|03-5544-1111
www.kajima.co.jp

〈2025年 2月竣工〉
CLTのチカラで木造住宅をユニット化

モダンで洗練された外観

強度と軽量性を併せもつ大版の木質構造パネル「CLT」を活用し、4種類のモジュールを組み合わせることで、設計・施工を合理化するシステム「CLT36MS」。高知県のいの町集合住宅「X-ino」は、CLTを構造躯体として用いながら、外壁と外構の一部にも木材を使い、木の魅力も表現したデザインに。

断熱等級6をクリアした快適な居住空間。二重壁構造で遮音性にも配慮されている

構造を木造化することで木材利用を進め、林業・木材産業の活性化と脱炭素社会にも貢献する。地上4階建てかつ1時間耐火建築物として、初の高知県環境不動産認定物件となった。

軽量でありながら高い耐震性と断熱性能を誇る次世代の木質建材・CLT

銘建工業
Tel|0867-44-4884
www.meikenkogyo.com/lp/clt36ms

〈2025年 6月竣工〉
中大規模建築のノウハウで
建てられた集合住宅

仕上げ材にCLTを使用した軒裏

中央がRC造、両端が木造という平面混構造が特徴的な、「住友林業」の6階建て社宅「みどりのの庭」。独自開発した構法・部材とオリジナルの耐火構造部材を採用し、中大規模木造建築の技術とノウハウを活用。

集合住宅のイメージを覆すナチュラルな佇まい

木造部分を含めた建物全体の水平力を中央のRC造に集中させ、地震の揺れなどに強い構造を実現した。耐火基準を満たしながら木材をあらわしとすることによって、木の温もりを感じられる居住空間に。都市部で期待される中大規模集合住宅のモデルケースとして普及が期待されている。

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凹凸をつけた木梁とRC床版の組み合わせで梁の高さを低減し、天井高を確保する「合成梁構法」

住友林業
Tel|03-3214-2270
https://sfc.jp

text: Aya Honjo
2026年9月号「木と生きる2026」

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