贈り物に、自分用に……わざわざ買いに行きたい京都の”本物”
日々の生活で手に取るものこそ、本物を大切に、そして長く使いたい。最上級が集まる京都御所周辺で、わざわざ買いに行きたい伝統工芸品を紹介。この土地、この店主から受け取ることで、ものの本質までも理解できる。
何に使う? 和紙×錫
清課堂
1838年に創業し、錫や銀、各種金属工芸品を手掛ける。特に錫の扱いに長け、和紙の風合いを表情にした錫製品を多く展開する。近年、二条城近くに工房を設け、次世代の職人を育成するための道筋もつくる。
キッチンを楽しくさらに美しく
辻和金網
手付き焼網や茶こしなど、手づくりのキッチン用品を手掛ける。同じ商品でも、微妙に異なるアールが施され、使う人それぞれの好みで選ぶことができる。長年使用することができるのはもちろん、修理にも対応。
自宅で使える伝統工芸品
京都やまほん
「生活雑貨など幅広いラインアップ。多くの商品から選ぶことで、自分の暮らしに必要なものを考え、生活を鑑みることができます」。月に一度は企画展を開催し、新しい作家作品に出合うことができるギャラリー。
Tel:075-741-8114
営業時間:11:00~18:30
定休日:木曜(祝日の場合は営業)
※展覧会の展示替期間、及び会期中は変更となる場合があります。
使い方は自由自在和紙の楽しさに出合う
紙司柿本
京都の黒谷和紙をはじめ、全国各地の和紙から洋紙など幅広い紙を扱う。紙の用途を自由に発想できるようなワークショップを開催しているほか、アーティストとコラボした紙製品も独自で展開している。
店主を通して作家の心を知る
六々堂
「使えるもの」というお題の下、うつわ作家とともにオリジナルの作品の製作・販売を行い、作家の個性や魅力を余すことなく教えてくれる。店内奥には矢島さんが一服した茶室もあり、内装にも注目したい。
使い方が自由で、使うことが楽しい“本物”を選ぶことは、暮らし、人生を変えることにもつながる。背景を知った上で日常に取り入れると、普段の生活をより豊かにすることができるだろう。
文=土橋健司 写真=たや まりこ、山北 茜
2019年10月特集「京都 令和の古都を上ル下ル」
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