「パンラボ」池田浩明のおすすめ
自宅で再現してみたい!
ベーカリーカフェのトーストメニュー4選
朝はトーストからはじめよう【後編】
珍しいパンやすごいパン職人、頑張っている小麦農家などパンにまつわるうわさを聞けば訪ねてパンを食べ、トークを交わす。持ち帰るパンもたくさんある。つまり、日々パンに囲まれている。そんな池田さんの朝は、美味しいトーストではじまる。
後編では、トーストがこんなに美味しくなるなんて……と悶絶するメニュー4選をご紹介。まずはその味わいを体験してみて!
自宅で再現してみたい!
ベーカリーカフェのトーストメニュー
1|「パーラー江古田」のクロックムッシュ
表面が夢のようにかりっかりで、チーズのおこげ感も素晴らしく、かと思えばベシャメルソースがとろり。パンは小麦味増し増しの香ばしさ。理想を追い求めがむしゃらに焼きまくらなければ、あのようなクロックムッシュの高みへは到達し得ないと思います。
パーラー江古田
数種類の国産小麦をブレンドし、レーズンから起こした酵母とルヴァン種でゆっくり発酵させて焼き上げるパンはどれも絶品。トーストやパン盛りセット、パンを選べるサンドイッチもいいが、イチ押しはクロックムッシュ。中に挟んだ自家製ハムとセミドライトマトが味わいを引き立てる。ドリンクとセットで1452円
住所|東京都練馬区栄町41-7
Tel|03-6324-7127
営業時間|8:30〜18:00
定休日|火曜
2|「ブリコラージュブレッド&カンパニー」のエッグベネディクト
黄身にまみれたフレッシュなコンビーフのユッケ感覚。そこにふりかかる豆腐のサワークリームも、ピクルスも、オランデーズソーズも、マスタードもすべてホームメイド。それらの少しずつ異なる酸味のレイヤーが素朴なれど、家では決してできないごちそう。
bricolage bread & co.
生江史伸さん率いる「レフェルヴェソンス」、岩永歩さんの「ル・シュクレクール」、小島賢治さんの「フグレン」、この3店がタッグを組んだカフェ。コンビーフエッグベネティクトは、国産小麦でつくるパン、沖縄・TESIOのコンビーフ、千葉・大松農場の卵など、生産者の顔が見える素材を使用。1450円
住所|東京都港区六本木6-15-1 けやき坂テラス1F
Tel|03-6804-3350
営業時間|7:00〜19:00、金曜は〜20:00、土・日曜、祝日8:00〜20:00
定休日|月曜(祝日の場合は営業)
bricolagebread.com
3|「プルミエメ」の白の鉄板オムレツプレート
オムレツは白! お米を食べて育つ鶏の白い卵を使うためで、そのオムレツがオンしたトーストにかけ回すチーズ入りホワイトソースがまたも白。チーズとろーり、オムレツぽわぽわ、トーストはかりかりもっちり。食感の情報量が多過ぎてうれしいめまい。
PREMIER MAI
看板のない隠れ家的なカフェでいただけるのは、「ちょっとよそゆきの朝ごはん」メニュー。パンは、キメ細やかで口溶けのいい高級食パン「考えた人すごいわ」を3㎝の厚さで使用。そのパンを鉄板で焼くところからテンションが上がる。オムレツプレートは1800円。季節ごとに変わる付け合わせで野菜もたくさんとれる。
住所|東京都渋谷区富ヶ谷1-6-10 代々木公園ビル2F
Tel|なし
営業時間|8:00〜17:00
定休日|水曜(祝日の場合は営業)
premiermai.suzu-pr.com
4|「No.4」のブリオッシュフレンチトースト
メープルシロップをじゃぶじゃぶかけまくり。塩ホイップクリームを塗りたくれば、甘じょっぱいの快楽は約束されたも同然。染み染みの卵液がリッチにあふれて絶叫レベル。パンも技が効いていて、ブリオッシュはトーストされているのにお麩レベルのふわとろ感。
No.4
産地や素材にこだわったパン、薪窯で焼き上げるピザ、クラフトビールや自然派ワイン、コーヒーetc。「クラフト=手づくり」を大切にし、ヴィーガンにも対応、朝から夜まで誰もが思いのままに楽しめる空間が心地よい。ブリオッシュフレンチトーストは、朝食から晩まで一日中楽しめる。1180円
住所|東京都千代田区四番町5-9
Tel|03-3234-4440
営業時間|8:00〜22:00
定休日|なし
www.tysons.jp/no4
読了ライン
text: Hiroaki Ikeda,Yukie Masumoto photo: Yoshihito Ozawa
Discover Japan 2023年5月号「ニッポンの朝食」