FOOD

アサヒビール大山崎山荘美術館の「プレッツェル」
《福田里香の民芸お菓子巡礼》

2023.1.11
アサヒビール大山崎山荘美術館の「プレッツェル」<br><small>《福田里香の民芸お菓子巡礼》</small>

民芸とお菓子の甘い関係をひも解いていく、お菓子研究家・福田里香さんの《民芸お菓子巡礼》。今回は、アサヒビール大山崎山荘美術館の「ビール酵母入り ザルツ プレッツェル」を紹介します。

福田里香(ふくだ・りか)
菓子研究家。書籍や雑誌を中心に活躍。12年間にわたり続いている本連載をまとめた書籍『民芸お菓子』が小社より発売中

樽形缶入りのザルツプレッツェルは素朴な味わいでビールのおつまみにぴったり。800円
©アサヒビール大山崎山荘美術館

「民藝運動は1926(大正15)年、柳宗悦が著した「日本民藝美術館設立趣意書」の発刊により開始されました。この運動が現在まで100年近く続いている背景には、柳の趣旨に賛同し民藝品を買い支えた支援者の存在がありました。

朝日麦酒(現アサヒビール)初代社長の山本爲三郎(1893-1966)もその一人。山本は事業を広げる一方、芸術文化活動への支援も行い、とりわけ熱意をもって取り組んだのが、民藝運動への支援だったそうです。現在「アサヒビール大山崎山荘美術館」には、山本が収集した河井寬次郎や濱田庄司、富本憲吉、バーナード・リーチ、ルーシー・リー等の陶磁器や、黒田辰秋の漆器、芹沢銈介の型染、棟方志功の版画などそうそうたる顔ぶれの作品が収蔵されています。京都にお出掛けの際は、ぜひ足を延ばしてみてください。

ミュージアムショップでお土産を買うなら「朝日麦酒」に敬意を表して「ビール酵母入り ザルツ プレッツェル」がおすすめ。樽形缶に入ったアサヒグループ限定品です。

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美術館の外観。美しい英国風山荘の本館と安藤忠雄設計の「地中の宝石箱」、「夢の箱」、その他の建物で構成されている
©アサヒビール大山崎山荘美術館

没後40年 黒田辰秋展_山本爲三郎コレクションより
会期|1月21日(土)〜5月7日(日)
会場|アサヒビール大山崎山荘美術館
住所|京都府乙訓郡大山崎町銭原5-3
Tel|075-957-3123(総合案内)
開館時間|10:00〜17:00(入館〜16:30)
休館日|月曜(祝日の場合は翌日休)、年末年始
入館料|一般900円、大高生500円、中学生以下無料
www.asahibeer-oyamazaki.com

text: Ricca Fukuda photo: Wakana Baba
Discover Japan 2023年2月号「癒しの旅と温泉。/秘湯、湯治宿、銭湯、サウナ37」

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