TRADITION

「第六十三回神宮式年遷宮」の
御神木に関するお祭りを順に紹介!
|伊勢神宮・式年遷宮と木

2026.10.19
「第六十三回神宮式年遷宮」の<br>御神木に関するお祭りを順に紹介!<br><small>|伊勢神宮・式年遷宮と木</small>

いまから約2000年前、倭姫命による巡行の旅を経て、伊勢の地に天照大御神が鎮座したのが伊勢神宮のはじまり。20年に一度行われる式年遷宮は、神様に新しい御社殿に遷っていただくお祭りです。次の遷宮は2033(令和15)年の「第六十三回神宮式年遷宮」。ご神体を新しい社殿に遷す「遷御」をクライマックスに、8年余りの歳月をかけて約30の祭典や行事が行われる。

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2025(令和7)年5月2日
山口祭(やまぐちさい)

最初の遷宮のお祭り。御用材の伐採に着手する前に、皇大神宮(内宮)は神路山、豊受大神宮(外宮)は高倉山の入り口で、御用材を伐採するにあたり山口に坐す神に安全を祈念するお祭りだ。あけがれのない「物忌(ものいみ)」と呼ばれる子どもたちも奉仕。

2025(令和7)年5月2日
木本祭(このもとさい)

山口祭同日深夜に行われる秘祭。御正殿の床下中央の心御柱の伐採のため、木のもとに坐す神を祀る。忌斧(いみおの)を振るい、造営の無事を祈念する。この最も神聖な心御柱は、神宮宮域林から伐り出されている。

2025(令和7)年6月3日
御杣始祭(みそまはじめさい)

木曽の国有林の御杣山での伐採の安全を祈るお祭り。2本の御樋代木を三ツ緒伐り(みつおぎり)により、2本が交差するように伐り倒す。御樋代木とは、皇大神宮と豊受大神宮のご神体を納めるうつわをつくる木のこと。この御樋代木は「御樋代木奉曳式」により伊勢へ。

2025(令和7)年6月9日(皇大神宮)、6月10日(豊受大神宮)
御樋代木奉曳式(みひしろぎほうえいしき)

木曽谷と裏木曽からご神体を納めるうつわとなる御樋代木を各3本ずつ伊勢まで運ぶ。通過する各地域でも盛大に奉祝行事が行われる。また、神宮式年造営庁の職員により曳かれるため「官曳」とも呼ばれる。

2025(令和7)年9月17日(皇大神宮)、9月19日(豊受大神宮)
御船代祭(みふなしろさい)

御神体を納めるうつわ「御樋代」を納める船形の「御船代」のための御用材を伐採する。内宮と外宮の宮域内の宮山祭場で行う。御船代祭でこの年の祭りはひと段落となる。

2026(令和8)年4月12日(皇大神宮)、4月13日(豊受大神宮)
御木曳初式(おきひきぞめしき)

御用材を内宮と外宮に曳き入れる最初のお祭り。大切な御用材になる役木を曳き込むため、役木曳とも呼ばれる。

2026年(令和8)4月
木造始祭(こづくりはじめさい)

御造営工事の開始にあたって、御用材に墨を打ち、忌斧を振り下ろして削る所作を行う。屋船大神に御正殿が無事に完成することを祈るお祭り。

2026年(令和8)5月9日〜8月2日
御木曳行事(おきひきぎょうじ)(第一次)

2026(令和8)年から2年にわたって行われているのが「御木曳」。旧神領民が御用材を宮域に曳き入れる行事。御木曳には「川曳かわびき」と「陸曳おかびき」がある。「御木曳初式(役木曳)」をはじまりに、伊勢のまちを挙げての御木曳が第一次・第二次と実施される。

2026年(令和8)5月
仮御樋代木伐採式(かりみひしろぎばっさいしき)

遷御の儀の際にご神体を納める仮御樋代とする木を伐採する。御木曳の合間に、御杣山である長野県木曽郡上松町で行われる。

これからのお祭りの予定

2027(令和9)年 5~7月に行われる第二次御木曳行事を終えると、いよいよ「社殿建築のお祭り」がはじまる。2028(令和10)年4月に鎮地祭で安全を祈り、造営の儀式や作業が始まる。そして2033(令和15)年7~8月には、領民が御白石を新宮に奉納する「御白石持行事」が行われる。旧神領民や特別神領民が参加する行事だ。同年10月からは「神遷しのお祭り」。天照大御神が本殿から新殿へと遷る「遷御」を経て、遷宮が完了する。

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text: Discover Japan photo: Mariko Taya
2026年9月号「木と生きる2026」

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