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スパイスとハーブの減塩効果とは?
|スパイスの基礎知識

2026.1.26
スパイスとハーブの減塩効果とは?<br><small>|スパイスの基礎知識</small>

昔もいまも世界中の人々を魅了し、昨今は日本ならではのものも注目されているスパイス。スパイスを知れば、日々の料理や暮らしがちょっとおもしろくなること間違いなし!今回は、エスビー食品のスパイス&ハーブマスター・磯部友美さんの監修のもと、スパイスとハーブの減塩効果や相性の良い組み合わせをご紹介!

監修=エスビー食品
スパイス&ハーブマスター 磯部友美
エスビー食品の広報・IR室に所属。レシピ開発、資料収集、全国のセミナー・イベントでの講師活動を行うほか、さまざまなメディアを通じてスパイスやハーブの魅力を紹介している。

組み合わせ次第で
現代人の生活習慣病にも役立つ⁉

日々の食事で塩分をとり過ぎていると、さまざまな生活習慣病のリスクが高まる。とはいえ薄味では物足りなくて……。そんなときにスパイスが活躍する。減塩にひと役買うのがナツメッグ、コリアンダー、オールスパイス、シナモン。スパイスの複雑な香りは、塩や醤油では出せない風味をプラスし、肉や魚の臭みを抑えててくれる分、塩分控えめでも美味しく食べることができる。また、シナモンの甘くエキゾチックな香りは、砂糖を控えるのにも効果的。カボチャやサツマイモなど甘みのある野菜の煮物にひと振り加えるだけで、砂糖控えめでも満足感のある味に。食事の楽しみはそのままに、健康管理に役立つ。

〈シナモン×マヨネーズ〉

ポテトサラダはマヨネーズをたくさん使うが、シナモンの香りが加われば、マヨネーズを減らしても物足りなさを感じない。和え物やサラダにパウダーをひと振りすると、減塩効果だけでなく、油分も抑えられるのがうれしいポイント。

〈オールスパイス×ケチャップ〉

クローブ、ナツメッグ、シナモンを合わせたような香りをもつオールスパイスは、トマトや香味野菜、スパイスを煮詰めたケチャップと相性抜群。パウダーをナポリタンに使えば、ケチャップの量を減らしてもしっかりと味わい深い。

〈コリアンダー×醤油〉

醤油には、甘く爽やかでほのかにスパイシーな香りをもつコリアンダーを一緒に使いたい。鶏の照り焼きなら、鶏もも肉に塩、コショウをする際にコリアンダーパウダーをまんべんなくまぶし、醤油控えめの合わせ調味料で煮からめる。

〈ナツメッグ×味噌〉

味噌と相性がいいのがナツメッグ。味噌や塩分を控えめにしても味わいにコクと風味がプラスされる。シンプルな具材の味噌汁にナツメッグパウダーをひと振り。また、肉の味噌炒めや、甘みのある料理に2~3振り入れるのもおすすめ。

〈トピックス〉
スパイス&ハーブのトレンド

トレンドは刺激的なスパイス。
そして、スパイスをめぐるサステイナビリティへの取り組みが急務。

最近人気のあるスパイスといえばチリパウダー。アメリカの南部でメキシコ風の料理を手軽につくりたいと生まれたスパイスだ。また、麻辣湯やしびれる辛さのブームとともに人気が高まっているのが花椒(中国山椒)。

日本の山椒より強い刺激と香りが後を引く。なお、スパイスは、コーヒーやカカオと同じく、地球温暖化や産地の農業事情などさまざまな要因で生産が減少している。世界人口の増加で流通が変わり、円安も重なって、高品質のスパイスとハーブを安価で調達するのが難しくなっている。日本国内でも和からし、山椒、沢わさびなどは生産の減少が続いている。そんな中、スパイス業界ではオーガニックスパイスやフェアトレードといったサステイナビリティへの取り組みが高まっている。スパイスとハーブは地球の恵み。私たちはいま置かれている現状を知り、入手したものを無駄なく美味しく使い切りたい。

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text: Yukie Masumoto photo: S&B FOODS
2025年11月号「実は、スパイス天国ニッポン」

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