京都府・四条河原町「GOOD NATURE HOTEL KYOTO」
京都のど真ん中で体感!
“ちょうどいい”サステイナブル
賑やかな繁華街にありながら、緑のカーテンが心を潤すホテル。その館内には、SDGsのヒントが随所にありました。人にも社会にも、そして地球にもGOODなステイを楽しみたい。
世界初のWELL認証を取得!
心と身体にしっくりと馴染む滞在を
京都の中心地・四条河原町。ショッピングにも観光にも申し分ないロケーションからは想像もつかないほど、「GOOD NATURE HOTEL KYOTO(グッドネイチャーホテルキョウト)」はSDGsの要素に満ちている。
それを象徴するのが、ロビー階にある中庭。ダイナミックな吹き抜けの全面に緑のウォールカーテンが設けられ、テイカカズラなどで京都の植生が再現されている。ホテルに到着したゲストがまず目にするであろう景色は、サステイナブルで心地いいライフスタイルをイメージさせてくれる。
緑化壁のみずみずしさをそのまま再現したような客室も新たに登場した。その名もボタニカルルーム。ウンベラータやモンステラ、カポックなど12種ものグリーンが配され、心が癒される。「気持ちを安定させる効果があるといわれる植物で、旅先でも思う存分リラックスしていただけたら」と、総支配人の松井美佐子さん。多肉植物など小さなプラントのお土産付きで、自宅でもグリーンのある暮らしが楽しめる。
いまや世界的な課題であるプラスチックフリーを意識し、客室のペットボトルを減らす取り組みもスタート。各フロアのウォーターサーバーから、滞在中いつでもマイボトルに給水できる。健康や環境の視点で評価されるWELL認証を取得していることもあり、ウェルビーイングに不可欠な“水”へのアクセスを容易にしているのだ。
ホテルは複合型商業施設「GOOD NATURE STATION」に包括されているため、1〜3階のマーケットやレストランと連携した体験も強みだ。その強みを生かした試みのひとつが、食習慣を見直し、新たな食生活をリスタートするための「ファスティング&リセットプラン」。管理栄養士監修の下、館内の人気カフェ「Hyssop」でスムージーなどを味わいつつ2泊3日で取り組める。このほか“5つのGOOD”を念頭に置き、館内見学や試食などを盛り込んだSDGsツアーも開催。
街の真ん中でカジュアルに楽しみながら、自然と気づきも得られるステイ。ストイック過ぎない“ちょうどよさ”が、心と身体にしっくりと馴染む。
5つのGOODをゲストと共有
Health(体)、Minds(心)、Locals(地域)、Social(社会)、Earth(地球)。この5つそれぞれによいかどうか「GOOD NATURE STATION」は問い続ける。
〈ボタニカル〉
気持ちに潤いをもたらす
1室限定のボタニカルルーム。ドア前や水廻りにも植物がずらり。育てやすい種類ばかりなので、自宅でのグリーンライフのヒントにも。植物関連でセレクトされた書籍も用意。
〈オーガニック〉
穏やかな使い心地
アメニティはオーガニックコスメブランドNEMOHAMO。前年に収穫されたオーガニックコットンでつくられたタオルは肌触り抜群。
〈プラスチックフリー〉
マイボトルで水分補給
客室備え付けのマイボトルを使い、温水、常温水、冷水から好みで給水を。使い捨ての歯ブラシ等を設置しない取り組みも。
〈リデュース〉
カカオを無駄なく活用
フェアトレードのカカオ豆を使った「RAU」のボンボンショコラ、本来は廃棄されるカカオ殻をブレンドしたカカオ煎茶などが客室に。
〈ウェルネス〉
身体と呼吸に親しむ坐禅
通常非公開の禅寺・建仁寺 塔頭両足院での坐禅体験ができる(宿泊者限定)。自分自身と静かに向き合う、豊かなひとときが待っている。
〈コンポスト〉
食品ロスを堆肥に
館内で出た食品廃棄物はコンポスト(非公開)で堆肥化され、循環型農業を行う滋賀「近江園田ふぁーむ」の下で米などの肥料に。
GOOD NATURE HOTEL KYOTO
住所|京都府京都市下京区河原町通り四条下ル2稲荷町318-6
Tel|075-352-6730
客室数|141室
料金|1泊5万5000円〜(税・サ込)
カード|AMEX、DINERS、DC、JCB、VISAなど
IN|15:00 OUT|11:00
夕食|各レストラン
朝食|ビュッフェスタイルかお粥の朝食が選べる
アクセス|電車/阪急電鉄京都河原町駅から徒歩約2分、京阪電車祇園四条駅から徒歩約5分
施設|ダイニング、マーケット、カフェ、パティスリーなど
text: Aya Honjo photo: Makoto Ito
2021年9月号「SDGsのヒント、実はニッポン再発見でした。」