ART

2.Souun♡作品の
世界観をかたちづくるストーリー

2019.12.18
<b>2.Souun♡作品の<br class=“none” />世界観をかたちづくるストーリー</b><br class=“none” />

アートプロジェクトの仕掛け人、高橋邦忠氏が武田双雲さんのアート作品の可能性にいち早く気づき、アーティスト活動のプロデュースを手掛けています。現代アーティスト・Souun♡の生みの親でもある高橋氏に、あらためて作品の魅力や独自性について解説していただきました。第2回はSouun♡作品の世界観をかたちづくる「ブランドストーリー」についてご紹介します。

高橋邦忠さん
武田双雲ワールドワイド
“感謝”アートプロジェクト事務局エグゼクティブプロデューサー
ブランドマーケティングの専門家。一般的なアートのアプローチではなく、マーケティングとブランディングの手法で、現代アーティスト・Souun♡のプロデュースを行っている。

ブランドストーリー 日本にあるふたつの“美”の感性

双雲さんの作品は両方兼ね備えている!
Souun♡と作品のブランディングを強化するために開発したのが、縄文文化と弥生文化のどちらにも属するという文脈だ。「日本の美の源泉である縄文と弥生、双方の魅力を兼ね備える天才」というストーリーを作品から読み解いた。

縄文時代につくられていた土器や土偶などは、動的でアーティスティックな装飾が施されているものが中心だ。上記のアーティストの作品も、独特なタッチや色使いに特徴があり、縄文の美と共通する部分が多い。

弥生時代に誕生したものは、静的で無機質、優美なデザインが多い。双雲の書は力強い筆致ではあるが、書自体を縄文時代か弥生時代、どちらかの文化にカテゴリー分けするならば、弥生の美であると考えられる。

Souun♡と武田双雲のバリュープロポジション

プロダクトの開発には、マーケットインとプロダクトアウトというパターンがある。ブランドの構築に必要なのは、誰も気づいていない潜在的ニーズを掘り起こすプロダクトアウトなのだ。詳しくは企業秘密。

ブランドのクレドとコーズマーケティング

©武田双雲/TSWWアートプロジェクト

シンボルは「感謝雲」というタイトルで、Souun♡の理念を表現した。「ふたつ(双)の無限(∞)につながるハート(心)の雲」は、感謝からはじまり、幸福や平和へと導いてくれるというストーリーだ。たとえば、移動手段は徒歩から車、飛行機と発展し、人は大きなパワーを手に入れている。そのパワーを幸福に転換する方法は、感謝すること。そこにある感謝すべきことに気づけば、そのパワー以上の幸せが感じられる。それが、Souun♡の考えだ。感謝は幸せを生み出す力がある——そんなシンボルの「ハート型のふたつの雲」の意味を、現代アートを通して世界に問いかけていく。

文=西山 薫 写真=山平敦史

2020年1月号特集「いま世の中を元気にするのは、この男しかいない。」

《アートプロジェクトの仕掛け人、高橋邦忠氏が語るSouun♡アートの魅力》
1|Souun♡が現代アートのメインストリームとなる5つのエレメント
2|Souun♡作品の世界観をかたちづくるストーリー
3|Souun♡を「富士山」にしたい!
4|Souun♡アートのプロデュース

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