FOOD

魅惑の“京都洋食”
《生粋の京都人の美味しい京都座談会》

2022.12.21
魅惑の“京都洋食”<BR><SMALL>《生粋の京都人の美味しい京都座談会》</SMALL>
洋食もある!「中華のサカイ本店」
昭和14年創業の喫茶店にはじまり、一時的には洋食店を、現在の中華料理店は戦後から営んでいる。看板は行列のできる冷麺。洋食店時代からのファンの声に応えいまでもつくり続けるオムライスは、チキンライスを卵でしっかり巻いた昔ながらの味。800円

生粋の京都人で食を愛するお三方に6つのテーマを投げかけ、選りすぐりの店をご紹介いただきました。2時間ノンストップの鼎談では70軒近い店が出てきました。今回は、日常使いの定番、洋食店。意外な店にもある昔ながらの“京都洋食”をご案内!

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ボリューム満点のあの店や、会社の近くのこの店

名洋食店「グリル小宝」
かつて祇園にあった洋食店「たから船」で修業した初代が創業。修業先の味を継承している。ヤキメシ1100円は牛肉と豚肉の両方を使って味に深みをつけている

笹岡 京都の食=和食、というイメージがあると思うけど、京都人はお肉も好きだよね。

鈴鹿 うちの父もそう。お野菜よりもお肉が好きというタイプです。シンプルにいいお肉が食べたい!ときには「祇園ゆたか」によくうかがいます。〆のガーリックライスも絶品です。

笹岡 昔ながらの気軽な洋食も結構食べに行くよ。

河内 たとえばどんなお店に行かれるのですか?

笹岡 普段使いのお店なら、みんなが知っている「中華のサカイ本店」かな。

河内 あの冷麺で有名な? 

笹岡 そう。実はオムライスがあるんだよね。

鈴鹿 中華でオムライス!?

笹岡 なんでも以前、洋食店をしておられて、その当時のメニューをいまでも出されているらしい。昔ながらのシンプルなオムライスだけど、飽きない美味しさ。

河内 そうなんですね、一度食べに行ってみます。僕は「グリル小宝」ですね。ここは行列のできる人気店。ボリューム満点のオムライスが注目を集めていますが、僕はここのヤキメシが好きなんです。祇園にかつてあった洋食店の味を継いでおられるそうですね。何度食べても飽きがこない。

鈴鹿 「グリル小宝」は私も大好きです。ここは以前出前もやっておられて、子どもの頃よくお子さまランチを持ってきてもらっていました。いまでもお店で出されていて、子ども連れだと注文できるんですよ。

笹岡 僕は「キッチンごりら」でビフカツもよく食べる。

鈴鹿 あぁ、いいですね。私はカツといえば「とんかつおくだ」。学生の頃によく食べに行きました。

笹岡 「とんかつおくだ」を知っているのはなかなかの通だね(笑)。

鈴鹿 でしょ(笑)。

笹岡 「とんかつおくだ」みたいに、地元で長く愛されている普段使いのお店は結構あるよね。「グリルにんじん」なんかもそうじゃないかな。ハンバーグとかエビフライとか、子どもが好きなメニューも食べられるしね。

鈴鹿 私もよく行きますよ。

河内 僕は「grill はせがわ」のハンバーグが好きですね。テイクアウトも充実していて、いつも賑わっていますね。

鈴鹿 私は「肉専科はふう聖護院」も好きで。ハンバーグステーキやビフカツをよくいただきます。

笹岡 やっぱり京都の人は実は洋食が好きなのかな。うちの祖父もそうだったな。

鈴鹿 私はタンシチューも大好きなんです。

河内 普段、どこのお店へ行かれるんですか?

鈴鹿 街中からは少し外れますが、山科の「炎の池」はおすすめですよ。美味しいと聞いたので食べに行ったら、評判通りのお味でした。すぐに好きなお店のリストに入れました(笑)。

肉を愉しむ洋食「肉専科はふう聖護院」
京都で古くから続く肉屋の直営店。目利きした特選牛をステーキやハンバーグで堪能できる。上質の味を気軽に楽しめるランチタイムにハンバーグステーキ1650円は登場

▼京都洋食
祇園ゆたか
住所|京都市東山区祗園町南側
Tel|075-531-0476

中華のサカイ本店
住所|京都市北区紫野上門前町92
Tel|075-492-5004

グリル小宝
住所|京都市左京区岡崎北御所町46
Tel|075-771-5893

キッチンごりら
住所|京都市左京区田中樋ノ口町17-3
Tel|075-702-3905

とんかつおくだ
住所|京都市左京区田中里ノ前町55 1F
Tel|075-722-0965

グリルにんじん
住所|京都市左京区一乗寺出口町51-2
Tel|075-711-7210

grill はせがわ
住所|京都市北区小山下内河原町68
Tel|075-491-8835

肉専科はふう聖護院
住所|京都市左京区聖護院山王町8
Tel|075-708-8270

炎の池
住所|京都市山科区竹鼻竹ノ街道町43
Tel|075-593-9171

text: Mayumi Furuichi photo: Toshihiko Takenaka
Discover Japan 2022年11月号「京都を味わう旅へ」

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