FOOD

甘酒に珈琲、飲むくず餅、和菓子…
発酵で「美味しい」をアップデート!

2021.7.18
甘酒に珈琲、飲むくず餅、和菓子…<br>発酵で「美味しい」をアップデート!

風味や栄養価を増幅させる手法としても可能性を秘める発酵。身近な“あの食品”がさらに美味しく!全国の進化した発酵食品をご紹介します。

1.「久保田」の新感覚甘酒/新潟県

「久保田」の銘柄で知られる朝日酒造から、ブランド初の甘酒が新発売。米麹には久保田の酒造りのために厳選した種麹を、米は新潟県産の五百万石を使用している。米麹だけでは甘過ぎてしまうため、蒸米を加えることで味に膨らみをもたせ自然な甘みを引き出した。もちろんアルコール0%なので、老若男女問わずさまざまなシーンで楽しめる。

久保田 こうじあまざけ
価格|864円(530g)
原料米|五百万石 精米歩合|65%
アルコール度数|0%
問|朝日酒造
Tel|0258-41-3777
www.asahi-shuzo-online.jp

2.あんこの発酵で砂糖不使用に成功/北海道

粒あんより高い抗酸化作用!
抗酸化作用の高さで知られる小豆だが、発酵でさらに高い効果が期待できる。ジャムの代わりに毎日の朝食に取り入れれば、手軽な腸活習慣に

ゆで小豆と麹を合わせて発酵させることで、砂糖不使用なのにやさしい甘さの発酵あずきが実現。あんこやジャムと同じように食べるだけでなく、砂糖に代わる調味料として料理に使うと、自然な甘さとコクが楽しめる。製造元の森田農場では、自社の小豆から発酵あずきをつくるレシピも公開。栄養価も高い発酵あずきの普及活動に力を入れている。

発酵あずき
価格|888円(80g)
問|A-netファーム十勝
Tel|0156-63-2789
www.azukilife.com

3.徳之島生まれの発酵コーヒー豆に注目/鹿児島県

セミフォレスト農法のコーヒーの森

個性がないといわれ続けた国産コーヒーの概念を覆すべく、徳之島の森の中で豆を栽培し発酵の技術で味と香りをデザインする宮出珈琲園。旧町営プールをリノベしてつくった発酵コーヒーステーションで発酵させた2021年度の発酵コーヒーは、オンラインで数量・期間限定で発売予定。コーヒーの木の里親オーナー制度も導入している。

収穫したてのイエローブルボン
発酵中の同豆。無農薬、無肥料、無耕作
春に行われた収穫感謝祭

徳之島産発酵コーヒー豆
価格|5550円(50g)
問|宮出珈琲園
Tel|080-6133-5280
https://coffee-tree.stores.jp

4.「くず餅」は日本古来の発酵食品だった!?/東京都

創業216年の船橋屋。初代が梅や藤の季節に参拝客で賑わう亀戸天神でくず餅を振る舞ったことをきっかけに江戸名物となった

蒸した小麦でんぷんに、黒みつときな粉をかけて味わう船橋屋のくず餅。小麦でんぷんを約15カ月乳酸発酵させて独特の食感と香りを生み出す、和菓子唯一の発酵食品だ(葛粉を利用した関西に多い葛餅とは別物)。この発酵パワーを利用した無添加植物性乳酸菌飲料「飲むくず餅乳酸菌」も発売。砂糖不使用、グルテンフリーなど発酵をより日常生活に取り入れやすいかたちにアップデート。

くず餅はグルテンを取り除いた小麦でんぷんのみを使用。岐阜工場では木曽川水系の地下天然水とともに貯蔵樽で1年以上発酵
飲むくず餅乳酸菌
価格|1300円(520g)、375円(150g)

問|船橋屋
Tel|0120-8-27848
www.funabashiya.co.jp

5.華やかな果実香をもつ「香熟芋」焼酎が登場/鹿児島県

蓋を開けるとライチのような香りがふんわり広がる驚きの芋焼酎が誕生。独自の技術で香りの成分を引き出した香熟芋を原料にすることで、これまでの芋焼酎にない飲みやすさを実現した。芳醇な香りは海外の品評会でも高評価。ワインと同じ720㎖サイズもあるので、冷蔵庫に常備してだいやめハイボールを楽しむのもいい。炭酸水で割って飲めば、食中酒として気軽に飲み続けられる。

本格芋焼酎 だいやめ
価格|1265円(720㎖)
種類|本格芋焼酎 麹:黒麹
アルコール度数|25%
問|濵田酒造
Tel|0996-21-5260
www.hamadasyuzou.co.jp

6.赤ちゃんに甘酒?離乳食新時代到来/大分県

飲む点滴といわれる甘酒は離乳期の赤ちゃんあにとっても強い味方。消化吸収が抜群で必須アミノ酸、ビタミン類、オリゴ糖がたっぷりで腸内環境を良好に保ってくれる。甘酒離乳食「ベビースプーン」は、野菜本来の旨みや甘酒の特性を生かすためほとんどの製品が食塩相当量0.0g。レトルトタイプなので災害時のストックとして長期保存もできる。

甘酒離乳食 baby spoon
価格|5400円(80g×7種類)
問|まち・文化再生プロジェクト
Tel|097-578-6820
www.machi-pro.net

text: Akiko Yamamoto photo: Atsushi Yamahira illustration: Saki Obata
Discover Japan 2021年7月号「ととのう発酵。」


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