〈2026〉夏の和菓子3選(手土産)
|菓子研究家・福田里香のおすすめ
小誌で長年愛される連載「民芸お菓子巡礼」を手掛ける、菓子研究家の福田里香さんに夏に食べたい、贈りたい涼菓を教えていただいた。訪れてこそ味わえるご当地スイーツから取り寄せできる銘菓まで、目にも涼しいラインアップをご紹介。
菓子研究家
福田里香(ふくだ りか)
小誌連載「民芸お菓子巡礼」を16年間手掛ける。書籍や雑誌を中心に、商品開発や執筆など幅広く活躍。菓子に宿る土地の文化や物語を掘り起こし、その背景まで発信している。
01|「日本橋 長門」久壽もち

国産本わらび粉ならではの
とろける食感
「夏の涼菓といえばわらび餅。わらび餅の名店はいくつかありますが、東京ならこちら。名前は『久壽もち』ですが、国産の本わらび粉でつくるわらび餅です。トゥルンとした食感が際立つ今風のわらび餅とは違う、素材の味わいがしっかり感じられる逸品。きな粉が香ばしく、くず餅のように三角形に切ってあるところも気に入っています。冷やし過ぎると独特の弾力が損なわれるので、食べる直前に冷蔵庫で15分ほど冷やしていただきます」

久壽もち
価格|890円
内容量|12切
取り寄せ|不可
江戸風御菓子司 日本橋 長門
住所|東京都中央区日本橋3-1-3
Tel|03-3271-8662
営業時間|10:00~18:00
定休日|日曜、祝日
https://nagato.ne.jp
02|「老松」夏柑糖

寒天の清涼感と丁寧な手仕事を愛でる
「寒天の清涼感と口当たり、昔ながらの夏みかんの甘酸っぱさとほろ苦さ。その味わいに加え、生の夏みかんをくり抜いて果汁を搾り、濾してから寒天と合わせて中に戻す。ひとつずつ丁寧につくるという手仕事に、贈り物としての価値を感じます。ナイフで切り分けたときのスッとした切り口も美しい。夏、京都からのお届け物というだけでも情緒がある上に、品格も感じられ、おめでたい席から法事などの行事にも寄り添います」

夏柑糖
価格|1998円
内容量|1個
賞味期限|製造から冷蔵で4日
取り寄せ|可
注文方法|WEB ※販売は7月10日頃まで
老松 北野店
住所|京都府京都市上京区社家長屋町675-2
Tel|075-463-3050
営業時間|9:00~17:00
定休日|不定休
https://oimatu.co.jp
03|「五郎丸屋」薄氷 蛍

氷の切り出しのかたちが目にも涼しい
「富山県で16代にわたり続く老舗がつくる銘菓です。早春の朝、田んぼにうっすらと張った氷を干菓子に映した『薄氷』。オリジナルは、薄く焼いたもち米生地に和三盆をごく薄くアイシング状に塗った茶席の菓子で、切り方がとてもきれいなんです。当代がそこに色や柄をつけ、季節を感じられる薄氷もつくるようになりました。夏は蛍。本当に夜空に蛍が飛んでいるみたいですよね。軽やかな食感で薄甘く、煎茶や中国茶によく合います」
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季節の薄氷「蛍」
価格|1512円
内容量|10枚
賞味期限|製造から60日
取り寄せ|可
注文方法|WEB
薄氷本舗 五郎丸屋
住所|富山県小矢部市中央町5-5
Tel|0766-67-0039
Fax|0766-67-6430
営業時間|9:00~18:00(日曜〜17:00)
定休日|月曜
https://goromaruya.com
text: Yukie Masumoto photo: Shiho Akiyama
2026年7月号「納涼、しましょ。」






























