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《ガラス作家グループ展—7人7色の表情》
波多野裕子/小路口力恵/木下宝/花岡央/三浦侑子/西村青/安土草多

2022.9.1
《ガラス作家グループ展—7人7色の表情》 <br><small>波多野裕子/小路口力恵/木下宝/花岡央/三浦侑子/西村青/安土草多</small>

まだまだ暑さの余韻が残る9月。気鋭のガラス作家たちが手掛ける、涼やかな日用品が渋谷PARCOの直営店「DiscoverJapanLab.」に入荷。2022年9月3日(土)~9月25日(日)にかけてグループ展を開催します。
ひと言で「ガラス素材」とはいっても、かたち、色、質感、手触り、重量感と、その表現はさまざま。7人7色の表情を、ぜひ店頭でお楽しみください。

公式オンラインショップでは2022年9月5日(月)20:00より順次取扱い開始します。

波多野裕子
パート・ド・ヴェールが生む美しい景色

趣味で陶芸や彫金を楽しんでいた延長で、「パート・ド・ヴェール」(色ガラスの粉を型に詰めて焼く技法)の体験教室に参加したことをきっかけにガラス制作を学び、ガラス作家としての道を歩みはじめた波多野さん。グレーやブルーなど色のついた粉を調合して生まれる独自の色彩と質感は、味わい深く美しい。
波多野「ガラスの粒が溶けて流れることで生まれる〝景色〞が好きなので、景色がより映えるよう、うつわのかたちはあえてシンプルにしています。自分の〝好き〞を大切に制作しています」

波多野裕子(はたの ひろこ)
1968年、東京都生まれ。早稲田大学第一文学部哲学科人文専修卒業。年より陶芸を、2004年より彫金をはじめ、08年からガラスで作品を制作。以後、国内外で展覧会を開催。

 

小路口力恵
透明の美しさ、白い美しさ、気持ちよさ

「やさしく、やわらかく、ここちよい。」をコンセプトに、手で感じ、手で視ながらものづくりを行う小路口さん。表面を削ることで和紙のような表情を見せる「ふくら」は、温もりや心地よさを感じるシリーズ。雲からイメージした「くもい」は、自由に動くガラスの柔らかさを表現。雲のように不定形でさまざまなかたちが生まれる。
小路口「自分の手で作品一点一点を大事につくり出したいと思っています。自分が笑顔でつくり、その作品を誰かが笑顔で見て、そして使ってくれる……。心に心地よく響く、そんな作品をつくり出したいと思っています」

小路口力恵(しょうじぐち りきえ)
1972年、富山県生まれ。富山美術工芸専門学校デザイン学科研究課程修了。富山ガラス造形研究所研究科修了。富山ガラス工房に所属。2005年、〝小路口屋〞硝子工房を設立。

 

木下宝
モダンでミニマルな美しいフォルム

木下さんのガラス作品は、吹き竿の先に火の中からガラス玉を巻き取り、中空のパイプを吹いて成形する技法「宙吹き」でつくられる。有機的なフォルムの中にミニマルな美しさをもち、道具としての使いやすさも兼ね備えている。富山県氷見市のワイナリー「セイズファーム」のワインボトルの空き瓶を使った作品は、高岡クラフトコンペ2019で審査員特別賞を受賞した。
木下「素材が〝なろう〞とするかたちをシンプルなかたちに翻訳できるような立場でありたいと思っています。五感の感じるままにうつわを味わってもらえたらうれしいです」

木下宝(きのした たから)
1970年、大阪府生まれ。秋田公立美術工芸短期大学窯芸硝子コース研究生修了。富山市ガラス工芸センターに勤務。2005年に独立し「Simpleglass」として活動中。

 


花岡央
洋服を選ぶように楽しめるうつわたち

豊富な色展開が目を引く花岡さんのうつわ。色ガラスに丸みのある切り子模様を施した「ren」は、日本家屋の扉や窓に見られる連子と呼ばれる縦格子をモチーフにしていることが名の由来で、スリット模様とカラフルな色彩が特徴。備前の米を溶け込ませた淡いブルーの「GRICE」からつながる物語が込められている。
花岡「〝洋服を選ぶようにうつわを選ぶ〞をテーマに、豊富なカラーバリエーションの中からお気に入りを見つけたり、物語のあるうつわによって、使う方がテーブルにさらなる物語を紡いでいくことを願っています」

花岡央(はなおか ひろい)
1982年、岡山県生まれ。倉敷芸術科学大学ガラスコースで小谷眞三氏に師事。卒業後、fresco(大阪)に入社。2013年に帰郷し、「ヒロイグラススタジオ」を設立。

 


三浦侑子
暮らしに溶け込む、素朴で優美なガラス

岡山県鏡野町の自宅にある工房で、夫の和さんと制作に取り組む三浦侑子さん。透明感を楽しめる「クリア」、薄いグレーが雰囲気のある「スモーク」など、暮らしにそっと溶け込むガラスのうつわを、吹きガラスの技法で生み出している。シンプルなだけでなはない、吹きガラスならではの美しさが魅力だ。
三浦「大切にしているのは温故知新です。先人のつくってきたものをしっかり学び、いまの暮らしに馴染む美しいガラスをつくりたい。どんなに忙しくても疲れていても容赦なくめぐる季節の日常に、少しでも私のガラスがお役に立てたらうれしいです」

三浦侑子(みうら ゆうこ)
1982年、大阪府生まれ。ガラススタジオで吹きガラスをはじめる。富山ガラス造形研究所造形科、磐田市新造形創造館ガラス工房を経て、「BambooGlass」を設立。

 


西村青
手仕事の痕跡が静かな存在感を放つ

西村さんのうつわは、吹き竿というパイプにガラスを巻き付け反対側から吹き成形する「宙吹き」でつくられる。繊細な薄さ、独自の造形、廃蛍光灯のリサイクルガラスを使った青みがかった色合いが印象的だ。自分自身が使いたいと思えるかどうかを重視するという西村さん。〝持つ〞感覚を大切にしながら、最低限の意匠が控えめに施されている。
西村「どんなかたちが美しく、どうしたら自分らしいガラスになるのかを考えながらつくっています。誰かの生活の一部になってくれたら励みにもなりますし、これ以上にうれしいことはありません」

西村青(にしむら せい)
1990年、奈良県生まれ。高校卒業後にイタリアへ語学留学した後、富山ガラス造形研究所に入所。2014年よりガラス作家のPeterLvy氏の工房に勤務し、制作に取り組む。

 


安土草多
アンティークを思わせる優雅な佇まい

岐阜県高山市にある工房で、安土さんは一人黙々とガラスを制作する。助手をつけず、全工程を自らの手で制作し、精製度の低い原材料を使い、窯の温度や作業スピードなどを調整しながらつくるガラスは、ほんのり黄みがかったアンティークのような風合いが特徴。自身の作品にコンセプトはもたせず、ただただ「使われるものをつくる」中で、理想のうつわを追求している。
安土「出来上がった状態が完成ではなく、使われてこそ美しいうつわがつくりたい。その結果、一人でも美しいと感じてくださる方がいたら、それで十分なんです」

安土草多(あづち そうた)
1979年、岐阜県生まれ。名古屋大学工学部に進学し、3年次で休学。ガラス作家の父・忠久さんに宙吹きガラスを学ぶ。2002年、岐阜県高山市に築窯、作家活動を開始。

 

ガラス作家グループ展—7人7色の表情
会期|9月3日(土)~9月25日(日)
会場|Discover Japan Lab.
住所|東京都渋谷区宇田川町15-1渋谷PARCO1F
Tel|03-6455-2380
営業時間|11:00~20:00※時短営業中
定休日|不定休
※新情報は公式Instagram
(@discoverjapan_lab)などで随時紹介しています。ぜひチェックしてみてください
※掲載商品はごく一部で、店頭にはさまざまなうつわが並びます

 

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公式オンラインショップ
 

text: Discover Japan photo: Hisashi Ogawa
2022年10月号「旅で、ととのう。」

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