東京都内のクラフトビールにこだわる店 3選
銭湯、書店、レコード店でビールを満喫

ブルワリーや店の多様化で、単にビールが味わえるだけでなく＋αな体験ができる場所が増えています。この夏はどんな場所でクラフトビールを味わいたい？

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ビール、銭湯、音楽が三位一体となった
都会のオアシス
黄金湯／東京都・墨田区

戦前の1932年、東京都・錦糸町に創業した「黄金湯」。地域の人々の公衆衛生を担ってきた古きよき銭湯だが、新たにオーナーとなった新保さん夫妻は、時代に合わせた銭湯を追い求め2020年にフルリニューアル。著名なクリエイター陣が手掛けたスタイリッシュな内装に加え、サウナーを唸らすオートロウリュに水深90㎝の水風呂と、銭湯らしさを残しつつ時代を反映した“ネオ銭湯”を生み出した。中でも特筆すべきはエンターテインメント性の高さであり、上階にはイベントやギャラリーとしても活躍するラウンジスペースや、ドミトリータイプの宿泊スペースもオープンするなど、下町のオアシスはいまなお進化。銭湯とサウナでととのった後は、オリジナルのクラフトビールとアナログレコードが醸し出す心地よさに酔いしれて。老若男女問わず訪れる銭湯という場所は、人とカルチャーが交わる可能性をまだまだ秘めている。

Beer List
◎黄金湯ビール（ペールエール） 600円／330㎖
◎期間限定ビール（月替わり） 600円／330㎖
◎カールスバーグ 500円／330㎖

黄金湯
住所｜東京都墨田区太平4-16-6
Tel｜03-3622-5009
営業時間｜6:00〜9:00、11:00〜24:30（土曜は15:00〜）
定休日｜第2・4月曜
入浴料金｜480円
https://koganeyu.com

大人の夏休みはほろ酔い気分で本に浸る
BREWBOOKS／東京都・杉並区

「麦酒と書斎のある本屋」というストレートなキャッチフレーズの通り、書店である1階では本とクラフトビールを販売。2階はビール片手に読書にいそしむことのできる“書斎”となっている。オーナーである尾崎大輔さんは「気軽にクラフトビールが飲める場所が増えるといいな」との想いから、長年住む東京都・西荻窪に独立系書店を開業。地域とかかわっていきたいという考えの下、同区内で運営するローカルブルワリー「Mountain River Brewery」のボトルビールを取り扱っている。読書会や句会といった本にまつわるイベントも随時開催しているが、そばにクラフトビールがあるからこそ、記憶に残る豊かな時間をもたらしてくれるという。

Beer List
◎Mountain River Brewery River Saisons（セゾン） 750円／330㎖
◎Mountain River Brewery Mountain White（ベルジャンホワイト） 750円／330㎖
◎Mountain River Brewery Aromatic four（IPA） 750円／330㎖

BREWBOOKS
住所｜東京都杉並区西荻南3-4-5
Mail｜info@brewbooks.net
営業時間｜12:00〜19:00
定休日｜月曜、第2・4火曜
https://brewbooks.net

世界中のビールをレコードとともにディグる
だるまや レコード&クラフトビール／東京都・豊島区

音楽をより味わい深くするべく、ビール片手に交流を深めるパブのような空間を提供したいと、2021年よりクラフトビールの販売と提供をスタート。現在では、池袋のまちおこしの一環として立ち上げた「イケブクロ・ブルーイング」という企画事業の下、ブルワリーやアーティストとのコラボレーションによるオリジナルビールの醸造も行っている。店内では樽生のクラフトビールが提供されており、グロウラーなどでの量り売りや有料試飲も可能。オーナーが本当に飲みたい思うビールのみを揃えており、オリジナル商品以外は、二度と同じ銘柄を仕入れないというこだわりよう。一期一会の出合いを楽しむレコード店らしさも潜んでいる。

Beer List
◎Burnt Mill & Track Enigmatic Galaxies（ニューイングランドIPA） 879円／350㎖
◎REVO BREWING mimosa（セゾン） 1043円／375㎖
◎Stone Ruin Ten（トリプルIPA） 933円／355㎖

だるまやレコード&クラフトビール
住所｜東京都豊島区東池袋2-59-7 松山ビル1F
Tel｜03-5992-7385
営業時間｜12:00〜20:00
定休日｜なし
www.darumaya.to

※ビールリストの銘柄は一例です。ブルワリーや店舗によっては、季節に合わせて変動する場合があります。

 

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text: Ryo Kawano, Natsu Arai　photo: Kazuya Hayashi, Chiba Yuko
Discover Japan8月号「美味しい夏へ出掛けよう！」