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狩野派の世界2021「忘れられた江戸絵画史の本流-江戸狩野派の250年」

2021.5.19
狩野派の世界2021「忘れられた江戸絵画史の本流-江戸狩野派の250年」
狩野祐清邦信・狩野立信「花鳥図屏風」(日照軒コレクション)

静岡県立美術館は、国内最大級の江戸狩野派コレクションを公開する「忘れられた江戸絵画史の本流-江戸狩野派の250年」を、2021年5月22日(土)~6月27日(日)まで開催する。

近年、江戸絵画人気は高く、さまざまな画家が紹介されているが、江戸絵画史の本流を形成した江戸狩野派は、最も活躍した数人の画家を除いて、ほとんど知られていない。江戸狩野派は巨大な組織で、江戸時代に将軍家や大名の注文を受け、江戸画壇の中心で活躍した主要な画家だけでも、100人を優に超える。

この展覧会では、個人コレクターの所蔵する江戸狩野派作品を選りすぐり、彼らの知られざる魅力を紹介。江戸狩野派の基本的なスタイルを築いた奥絵師の作品だけでなく、民間画壇に接触し、江戸狩野派の画風に多様性をもたらした表絵師の作品にも注目し、江戸狩野派の幅広い展開を楽しめる。

江戸初期から幕末まで。
江戸時代の250年を江戸狩野派の作品によって駆け抜ける

狩野常信「十二ケ月和歌歌意画帖」(部分)日照軒コレクション

現在の江戸絵画人気は、伊藤若冲、長沢芦雪ら、18世紀に活躍した画家が牽引している。しかし、江戸狩野派に関しては、18世紀の画家はほとんど紹介が進んでいない。江戸時代を代表する17世紀の画家・狩野探幽や、近年人気の幕末狩野派だけでなく、これまであまり注目されてこなかった18世紀の江戸狩野派の作品も多数紹介する。

奥絵師4家、表絵師12家揃い踏み!
総勢80人の画家によって江戸狩野派の全貌に迫る

上下:狩野洞白愛信「東方朔・西王母図屏風」(日照軒コレクション)

江戸狩野派は、江戸城にアトリエを持つ奥絵師4家を頂点に、それを支えた表絵師12家が中核となって活動していた。各家の当主だけでも、江戸時代には約140人もいる。彼らの作品を時系列で紹介し、その変遷を辿る。表絵師の画家を系統立てて多数紹介することは本邦初の試み。江戸狩野派の奥絵師・表絵師を総覧することで、知られざる実力者たちに光を当てる。

112点の展示作品のうち、4点以外すべて初公開!
江戸狩野派の知られ ざる魅力を掘り下げる

上下:狩野洞白陳信「山水図屏風」(日照軒コレクション)

1500点を超える江戸狩野派コレクターの所蔵品から精選した作品111点を紹介。展示作品は、3点を除く作品がすべて初公開。なかには、近年人気の河鍋暁斎の師である狩野洞白陳信や前村洞和の作品もある。知られざる作品を発掘し、江戸狩野派の再評価を進めていく。

※1点のみ当館所蔵作品を展示

狩野探幽「臨画帖」(個人蔵)(重要文化財)
※特別展示「江戸狩野派の古典学習―その基盤と広がり」に出展する
狩野常信「和漢流書手鑑」(個人蔵)
※特別展示「江戸狩野派の古典学習―その基盤と広がり」に出展する

「忘れられた江戸絵画史の本流」展の開催に併せて、江戸狩野派の古典学習に焦点をあてた特別展示「江戸狩野派の古典学習―その基盤と広がり」(5/18~6/27 静岡県立美術館 第7室)を開催する。

江戸狩野派の傑作・優品が集まる模本や直模作品、倣古図に焦点を当てる初めての展覧会。両展覧会を併せて見ることで、江戸狩野派の魅力の本質に迫る。

展覧会構成
第一章 基盤形成―奥絵師の活躍
第二章 全国展開―江戸狩野派早期の傍流の実力者たち
第三章 巨大化と多様化―表絵師の体制確立と展開
第四章 変化と飛躍―奥絵師様式の刷新
第五章 江戸狩野派の終焉?-江戸後期表絵師の躍動

忘れられた江戸絵画史の本流-江戸狩野派の250年
開催期間|2021年5月22日(土)~6月27日(日)※巡回先なし
開館時間|10:00〜17:30(入室は17:00まで)
休館日|月曜日(祝日の場合はその翌日)
会場|静岡県立美術館
住所|静岡県静岡市駿河区谷田53-2
観覧料|一般1200円(1000円)、70歳以上600円(500円)、大学生以下無料
※( )内は前売り・団体料金 ※身体障害者手帳等をお持ちの方とその介護者1名は無料
http://spmoa.shizuoka.shizuoka.jp/


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