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音楽のチカラで地域に誇りを(最終回)祭りを通じて日本の心を未来へつなぐ

2017.6.7
音楽のチカラで地域に誇りを(最終回)祭りを通じて日本の心を未来へつなぐ

音楽のチカラで地域に誇りを(最終回)祭りを通じて日本の心を未来へつなぐ

“地方創生”というキーワードが取りざたされて久しい昨今。さまざまな企業と地域の連携が進んでいる。しかし、現在の盛り上がりよりずっと以前から、“音楽”というソフトコンテンツに注目し、音楽の力で街づくりを手掛けてきた企業がある。ヤマハミュージックジャパン 音楽の街づくり 推進課“おとまち”。持続可能な地域のつながりを音楽のチカラで醸成する、今注目の地域活性化施策を3回連載でご紹介。

シルクロードの終着点 奈良

今から約1300年前、平城京があった当時の奈良は遣唐使や渡来人によってさまざまな海外文化が日本にもたらされていたインターナショナルな都市でした。

また、原始林である春日大社の神山・御蓋山(みかさやま)や神の使いである奈良の鹿など、生きとし生けるものが共存する理想郷とも言える環境が現在も残されています。

文化の多様性と生命の多様性という、二つのダイバーシティを発信するのに相応しい奈良。シルクロードの終着点として、日本文化のルーツを辿る市民参加の新たな祭りが誕生しました。

拝礼からはじまる音楽フェス

ヤマハおとまちの協力の下奈良の有志による実行委員会によって立ち上げられた市民音楽祭が「春日野音楽祭」です。2015年のプレイベント開催を経て、2016年9月18日・19日の二日間、春日大社周辺で「第1回春日野音楽祭」が開催されました。

街中に設置したミニステージに2日間で150組500名の演奏者が街中を音楽で彩りました。また、オープニングとフィナーレでは参加型の奉納大合奏を行い、会場内が音楽で一つになりました。

特徴的なのはこれらすべてを〝奉納演奏〞としたこと。演奏者は開始前に、御蓋山に向かって拝礼。音楽祭を通して、日本古来の祭における音楽のあり方を感じてもらう仕掛けがあったのです。全国に市民参加型の音楽祭はたくさんありますが、日本の歴史や文化に新たな光を当てて生み出された春日野音楽祭は、このコンセプトをもって奈良らしい唯一無二の音楽祭として未来に繋いでいくことになります。

奈良が発信するダイバーシティ

日本に八百万の神がいるように、世界には多種多様な音楽があります。音楽祭はそこに参加する人々も世代・国籍・価値観も様々。土地の記憶に誘われて人々が一つに集い、神様にお楽しみいただくとこそが祭りの本質です。

音楽祭に集まった12,800人の来場者はそれぞれのステージでそれぞれの楽しみ方で過ごし、運営に関わる200名以上の市民ボランティアはこの音楽祭を通じて奈良の文化を担っていくことを実感していました。

第1回春日野音楽祭を締めくくるプログラムとして、春日大社御本殿前の林檎の庭にて実施された「林檎の庭特別奉納演奏」は、ウィリアム・アッカーマン氏と押尾コータロー氏や三橋貴風氏といった日本人演奏家との共演により、日本と海外文化の交流という、シルクロードの終着点を象徴する感動的な音楽が奉納されました。

持続可能な音楽祭づくりとおとまちの役割

春日野音楽祭は、2016年に本殿遷座祭を迎えた春日大社の「第60次式年造替」の奉祝行事として立ち上げられました。ステージの企画や制作・運営のサポート、当日の実務に至るまで、音楽面でのサポートもさることながら、おとまちはこの音楽祭が他にない特別な体験となるためのコンセプト立案から関わっています。

地域の人にとってあまりにも日常当たり前になっているものに、大切な価値を見出して改めて光を当てることが地域の誇りに繋がるのですが、奈良でいうそれはまさに「文化と生命の多様性」でした。

良いものは積極的に取り入れ、大切なものは長く護り続ける。そこに見えるのは日本人が古来持ってきた多様性の価値観です。奈良にはその根源的なものが存在している、そこに着目をして今回の音楽祭のコンセプトを作り上げていきました。

また、この音楽祭は立ち上げ当初から20年後の式年造替に向けて育てていくという目標感を持っていました。そのためには音楽祭を支える若い人材が必要で、奈良の学生を中心とした次世代の音楽祭を支えるチーム作りを含めて今年の9月に開催する「第2回春日野音楽祭」の準備を進めています。

この取組みの詳細については、「ヤマハ音楽の街づくりプロジェクト」ウェブサイトにて3回に渡って紹介される記事をご覧ください。

春日大社×春日野音楽祭実行委員会×おとまち 街の歴史を未来へつなぐ音楽祭とは

http://jp.yamaha.com/sp/services/otomachi/project/report_kasugano_summary.html

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