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仙郷楼 別邸「奥の樹々」箱根
大涌谷から湧き出る白濁の湯を老舗旅館で。

2019.10.24
仙郷楼 別邸「奥の樹々」箱根 <br>大涌谷から湧き出る白濁の湯を老舗旅館で。
白濁した掛け流しの湯が満ちる大浴場の露天風呂「はぐれ雲(男性用)」。箱根の山々を眺めながら、のんびり寛ぎたい

日本に数多ある温泉地の中でも人気の高い箱根。その中の仙石原にあって、明治3年創業の老舗旅館「仙郷楼(せんきょうろう)」。その別邸として建てられた「奥の樹々」は全室に露天風呂を備え、箱根の山々を眺めながら贅沢に箱根の湯を堪能できる。

暖炉やライブラリーがあるロビー

箱根といって、思い浮かべる場所は人によって異なる。強羅、箱根湯本、宮ノ下、大涌谷、芦ノ湖。それぞれ風景も異なれば、そこに流れる空気も異なる。おおむね共通しているのは、湯が湧き出ていて、どこかしらから湯煙が上っていることだろう。

そしてそこには数多くの湯宿が建っていて、それぞれに馴染み客がついている。賑わいを求める人、閑静な空気を求める人。どちらのニーズにもこたえられる、バリエーション豊かな温泉地、箱根。それが多くの人を惹きつけるゆえんであろう。

別邸 奥の樹々のDタイプの客室。10畳の和室とベッドルーム、露天風呂、シャワールーム、月見台がある

箱根外輪山に囲まれて、標高650m付近にある高原地帯にあるのが仙石原。ここも多くの人気を集める、箱根を代表する温泉地である。そんな仙石原に、優れて評判の高い湯宿があり、その名を「仙郷楼」という。「仙郷楼前」というバス停があるほどに名高い宿で、創業は明治3年という老舗旅館だ。

その別館的存在として建てられたのが別邸「奥の樹々」。離れ形式の客室は全部で6室という瀟洒な佇まい。すべての客室は10畳の間がふた間続きで、眺めのいい露天風呂を備えている。

季節を感じさせる前菜

広々とした部屋からは、庭の樹々越しに箱根の山々を望むことができ、伸びやかな時間を過ごすことができる。山栗、楢、欅など、庭に植えられた木の名前がそのまま部屋の名になっているのも清々しい。

澄んだ空気を吸い込みながら、箱根ならではの湯をまとう。湯上がりに部屋から緑を眺める間に、夕食の時間となる。先付、前菜と続いて、椀物が出る。繊細な味わいに思わずため息がでる。贅を極めながらも、洗練の技がさえる料理に舌鼓を打った後、爽やかな空気が流れる宿にて、深く静かな眠りに就く。

仙郷楼 別邸「奥の樹々」
住所:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原1284
Tel:0460-84-8521
Fax:0460-84-9158
E-mail:info@senkyoro.co.jp
客室数:39室
料金:1泊2食付2万2300〜4万7000円(税込)
カード:MASTER、VISA、デビットカード
IN:14:00 OUT:10:00
夕食:懐石料理(食事処または部屋) 朝食:和食(食事処または部屋)
温泉:大涌谷温泉(酸性-カルシウム-硫酸塩・塩化物温泉/源泉掛け流し/加温なし/加水あり/筋肉痛・神経痛など)
風呂:大浴場・露天風呂男女別各1(24時間、温泉)、貸切風呂(有料)、客室内露天風呂13(温泉)
アクセス:車/東名高速道路御殿場ICから約20分 電車/小田急線箱根湯本駅からバス約30分
館内施設:エステ、カラオケボックス
Wi-Fi:あり
senkyoro.co.jp

文=柏井 壽
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