九州・沖縄のクラフトビール8選

いまや日本各地で造られているクラフトビール。土地や銘柄ならではのこだわりが感じられるのも、クラフトビールの魅力のひとつだ。今回はビアライター・ビアソムリエとして活躍する富江弘幸さんが、数あるブルワリーの中から厳選。いま知っておくべき九州・沖縄のブルワリーとクラフトビールを紹介します！

〜宮崎県〜

柔らかな大自然の恵み水と自家培養酵母で醸造

宮崎ひでじビール

宮崎県北部、祖母傾山国定公園の行縢山麓で営むブルワリー。花崗岩から湧き出す柔らかなの天然水と、完全自家培養の酵母を使ったビール造りを行っている。徹底した発酵・熟成管理に加え、フレッシュな酵母が優しさと力強さを兼ね備えたキレのあるビールを実現。地元産の原料も積極的に取り入れている。
富江さん（以下、富）「地元産の原料も使用する九州有数のブルワリーです！」

・太陽のラガー

・栗黒 KURI KURO Dark Chestnut Ale

・月のダークラガー

〜福岡県〜

九州各地から集めた素材をクラフトビールで

ブルーマスター

コンセプトは日本の食、風土、気候に合うビール。福岡のイチゴ、大分のカボスなど、九州各地の果物や野菜に着目し、創業以来10種類以上のフルーツビールを生み出している。欧米のスタイルではなく、独自のオリジナルレシピで追求した飲みやすさで多くのファンを獲得している、九州を代表するブルワリーだ。
富「福岡の特産を使用したあまおうノーブルスイートをぜひ！」

・あまおうノーブルスイート

・かぼす＆ハニー

〜沖縄〜

沖縄から発信する島素材を使った個性派ビール

ヘリオス酒造

泡盛「くら」で知られる酒蔵が1996年、沖縄初のクラフトビールの醸造をスタート。名水の都と呼ばれる沖縄県北部の名護市許田の水を使い、自由な発想で個性豊かな味わいを大切にした、小規模でのビール造りを行う。できる限り沖縄産の素材にこだわり、ゴーヤーやシークヮーサーなどユニークなビールが揃う。
富「ゴーヤーを使ったおもしろいビールは沖縄ならでは！」

・ゴーヤーDRY

・シークァーサーホワイトエール

・青い空と海のビール

地域の特色が個性となるクラフトビール。気になるエリアから、あるいは自分の住んでいるエリアから、お気に入りのブルワリーを探してみてはいかがだろうか。

文＝武田康広（ケディトリアル）　写真＝野中弥真人　監修＝富江弘幸

2019年7月号 特集「うまいビールはどこにある？ 」