TRAVEL

はるばる行く価値あり!
一度は入ってみたい世界の温泉

2019.1.22
はるばる行く価値あり!<br/>一度は入ってみたい世界の温泉
溶岩の原野に広がるアイスランドの巨大な露天風呂「ブルー・ラグーン」。夢のように美しい温泉の中から、夜空にうごめくオーロラを眺めたい

地球の恵みの温泉は世界各地に湧いている。地球の最果ての温泉、秘境にある美空間の温泉、大自然に流れる温泉の野天湯、泥の温泉、温泉を愛する気持ちは万国共通、人類は気持ちのいい場所を見つける天才なのだ。
そこで今回は旅行作家・温泉ビューティ研究家、石井宏子氏に聞いた、旅をしないと出合えない特別な世界の温泉を紹介する。

旅行作家・温泉ビューティ研究家
石井宏子
温泉の美容力を研究し、日本温泉気候物理医学会で、海外の温泉保養地の多様性を知る。ドイツにて、ミュンヘン大学アンゲラ・シュウ博士による気候療法士を修了。30ヵ国以上の温泉や大自然のリゾートをめぐり、取材執筆する

【アイスランド】
溶岩の原野に温泉を流して自然にできた巨大露天温泉

©Garðar Ólafsson

地熱発電で利用した後の温泉を溶岩の原野に捨てていたら温泉の成分が堆積してブルーの池ができた。入ってみたら肌にいいことがわかり、自然に湧いている温泉ではないが、大自然の地形そのままの巨大な露天温泉として楽しむようになった。晴れた夜にはオーロラも期待できる。

ブルー・ラグーン
Blue Lagoon
住所:Norðurljósavegur 9,240 Grindavík
Tel:+354 420 8800
All images:copyright Blue Lagoon

【スイス】
ペーター・ツントーが設計した温泉建築の最高傑作

熱い湯は赤い部屋、冷たい湯は青い部屋、異なる湯温、明るさの違い、水の反響する音、石の感触など
五感がどんどん刺激される温泉だ
Copyright Global Image Creation – 7132 Hotel, Vals

「テルメ・ヴァルス」は切り立った岩の断崖が続く渓谷の秘境にある。ツントーの建築は内装も外装もヴァルスの石。この場所で温泉に入ると石は自然の一部で温かく優しく感じる。建物は山の斜面に半分埋まっており、屋根は草で覆われて岩の景観や山々と見事に融合している

テルメ・ヴァルス
Therme Vals
住所:7132 Vals
Tel:+41 58 7132 000( 7132 HOTEL),
+41 58 7132 010( 7132 THERMAL BATHS)
https://7132.com/en

【アイスランド】
世界最北端の露天風呂はどんなところ?

アイスランド北東部にあるミーヴァトン湖の畔のネイチャー・バス。ここは源泉から直接引き入れている天然温泉の露天風呂。アルカリ性の硫黄泉でとろとろの感触にうっとり。湖のサンセットと巨大な溶岩の絶景を眺めてビール片手にオーロラ待ち。寒くなったら41℃の温かな湯船へどぼん!

ミーヴァトン・ネイチャー・バス
Myvatn Nature Baths
住所:Jarðbaðshólar, 660 Mývatn
Tel: +354 464 4411
https://myvatnnaturebaths.is/

【イタリア】
イタリア人も温泉が大好き! 源泉湯滝の大野天風呂

イタリアのテルメ・サトゥルニアは、サトゥルニアの豊かな丘陵地にある。硫黄ぷんぷんの源泉が大量に流れ落ちる野天風呂は大賑わい。大迫力の源泉湯滝に打たれる強者もいる。棚田のようになった温泉でお気に入りの場所を見つけて楽しんだら、美しいスパリゾートホテルでのんびり。

テルメ・サトゥルニア(ムリーノの滝)
Terme di Saturnia (Cascate del Mulino)
住所:Via della Follonata, 58014 Saturnia, Manciano GR
www.termedisaturnia.it/en

地球の果てまで飛んでいこうとも、空港から何時間も旅をしてでも、たどり着きたい温泉がある。せっかくこの地球に生まれたのだから、時々日本を飛び出して、世界の温泉へ出掛けてみては。

 

(text: Hiroko Ishii photo: Hiroshi Mitani edit: Miyu Narita)

 

※この記事は2019年1月5日に発売したDiscover Japan Vol.88『この冬、心ほどける温泉へ』で掲載した記事の一部を抜粋しています。