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軽井沢でアートヒーリング
ーセゾン現代美術館ー

2018.10.10 PR
軽井沢でアートヒーリング</br>ーセゾン現代美術館ー
写真提供=セゾン現代美術館

季節で移り変わる草花と、変わらない雄大な景色。 自然の木立と小川の中を散策しながら、 彫刻作品や選りすぐりの現代美術に触れる。自然とアート、建築が一体となった美術館は 、心身ともに癒やされる体験をもたらしてくれる。

庭園を眺める美術館

2階展示室から庭園を眺める。自然と建築、ア ートの一体感を感じられる

軽井沢ならではのすがすがしい高原の空気と木々の緑に包まれながら、ま っすぐに延びるアプローチを進む。小川に架かる幅広い鉄橋を渡ると、なだらかな斜面の向こうには建物と雄大な浅間山の姿が見え隠れする。1981 年に開館したセゾン現代美術館は長年の時を経て、アートを取り巻く環境自体が作品のようになっている。 庭園は緑の中を川のせせらぎを聴きながら彫刻作品をめぐる回遊式で、全体プランは彫刻家の若林奮の構想によるもの。ぽつりぽつりと点在する彫刻作品を鑑賞しながら散策していると、ゆうに 1時間は経ってしまう。起伏に富んだランドスケープは、浅間山の裾野を思わせるつくりになっている。

 

庭園と美術館とが境界なくつながる

外から見ると、なだらかな傾斜 の庭園は、先ほどの 2 階展示室へと続いているよう。写真提供=セゾン現代美術館

自然に溶け込む佇まいをした建物の設計を手掛けたのは、日本を代表する建築家の菊竹清訓。同館理事である建築家の團紀彦氏は、「20世紀の閉鎖的な展示室からなる典型的な美術館のプロトタイプとは異なり、周辺のハルニレを主体とする軽井沢の木漏れ日の中で、静かに呼吸をしている美術館。内と外とのつながりの中に現代美術と自然との共生を育む舞台装置としての資質を兼ね備えている」と語る。

年2回の展示替えでコレクション展、企画展を開催。撮影=加藤 健 Photo: Ken Kato

コレクションとしては、 20世紀初頭のカンディンスキーやクレーをはじめとするヨーロッパ美術、ポロックなどのアメリカ抽象表現主義、キーファーのインスタレーション、そして戦後の日本作家の作品など、約500点に及ぶ現代美術作品を所蔵。ハイサイドライトや横長のガラス窓を通して自然光が入り、庭園の緑も随所から眺められるつくりは「自然と共生する美術館」と呼ばれるにふさわしい。自然と人工物であるアートや建築が、密接な関係をもってともに存在する姿が、ここにはある。同時に、庭園と建築が曖昧な美術館の散策で、自然と人工物の互いの境界を問い直すことができるのだ。

カフェで寛ぐ時間も贅沢

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庭園に面したブックカフェ「ヤマアラシ」では、所蔵作家の関連書籍をはじめ、アートや旅関連の本、また絵本などを本棚に揃えている。趣向を凝らした料理も絶品。Tel:0267-41-6301

写真提供=セゾン現代美術館

セゾン現代美術館
住所:長野県北佐久郡軽井沢町長倉芹ケ沢 2140
アクセス:車/上信越自動車道碓氷軽井沢 IC から約 35 分 電車/JR 北陸新幹線軽井沢駅よりバスで約 20 分後徒歩 7 分、しなの鉄道中軽井沢駅からタクシーで約 10 分
開館時間:10:00 ~ 18:00(11月は~ 17:00)※入館は閉館の30分前まで
休館日:木曜(祝日は開館)、展示替期間、冬季(11月下旬~ 4月下旬) ※ 8 月無休
料金:一般 1500 円、大高生 1000 円、中小生 500 円
Tel:0267-46-2020
www.smma.or.jp

text: Jun Kato photo: Teruaki Tsukui