ARTS & CRAFTS

いま大注目の日本美術。この秋は神絵師・渡邊省亭だ!

2018.9.6
いま大注目の日本美術。この秋は神絵師・渡邊省亭だ!

“ネクスト若冲”として注目を集める渡邊省亭とは

日本画界で、伊藤若冲に次ぐ新たなスターとして、注目を集める絵師がいる。今年で没後100年を迎える渡邊省亭(わたなべ・せいてい)だ。河鍋暁斎らと同時代に活躍した絵師で、岡倉天心やフェノロサからも認められた実力をもちながら、生涯画壇に属さず、弟子もとらなかったという孤高の絵師だ。
これまであまり一般には知られてこなかった省亭。しかし、その 描写力と、高い画技は目を見張るものがある。また豊かな装飾性に加え、美しい色彩は、西洋風の精緻な表現とも相まって現代から見てもモダンな魅力を備える。

省亭の画技が余すところなく発揮された『群雁図』
鳥が群れをなす姿は、優れた技術をもつ絵師であればあるほど、その 画技が光る絶好のモチーフ。個体の躍動感と遠近の表現が本作品の最大の見どころだ。羽根の質感をも感じさせる表現力はまさに神業!

加島美術で展覧会が開催!

これまであまり一般には知られ てこなかった省亭。しかし、その 描写力と、高い画技は目を見張るものがある。また豊かな装飾性に加え、美しい色彩は、西洋風の精緻な表現とも相まって現代から見てもモダンな魅力を備える。
近年、日本美術ファンを中心に急速に人気が高まっている省亭の作品、約35点が勢揃いする展覧会が、加島美術で開催される。同ギャラリーでは昨年も省亭にフォーカスした展覧会を行っており、省亭の再評価にひと役買ってきた。2回目となる今回は、1〜12月の12カ月をテーマに描いた掛け軸が全点観られるほか、省亭が原画を担った七宝作品もお目見えする。

『十二ヶ月』十二幅対作品が全点展示!
省亭が得意とする花鳥画の傑作が勢揃い。一年の各月 をテーマにした掛け軸、『十二ヶ月』が展示される。 その格調高い筆致を堪能できるほか、省亭が原画を担 った濤川惣助(なみかわそうすけ)の七宝作品も登場。

省亭原画の七宝作品は、迎賓館 赤坂離宮の壁に 点飾られている ことで知られるが、10月9日まで は同館でもその作を間近で見ることができる。 10月以降、フランスでの展示もはじまる省亭。国内で作品がまとまって観られる絶好の機会をお見逃しなく。

▶︎渡邊省亭の情報はこちら
▶︎「SEITEIリターンズ!!〜渡邊省亭展〜」催事情報はこちら

「SEITEI リターンズ!~渡邊省亭展~」
会期:9月15日(土)~ 9月29日(土)
会場:加島美術 住所:東京都中央区京橋3-3-2
時間:10:00 ~ 18:00
休館日:会期中無休
料金:無料
Tel:03-3276-0700
www.kashima-arts.co.jp
主催:一般社団法人 日本美術継承協会
企画協力:SEI-RIN、加島美術
後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本/ 日仏会館・フランス国立日本研究所

この秋は省亭がブームに!?

迎賓館赤坂離宮の花鳥の間に飾られている省亭が原画を描いた七宝額30 面を間近で鑑賞できる特別展も合わせてチェックしたい。そのほか 11 月からは山種美術館でも省亭の作品を観ることができる。