ARTS & CRAFTS

観賞魚たちの晴れの舞台「アートアクアリウム」

2018.8.20
観賞魚たちの晴れの舞台「アートアクアリウム」

8000匹もの色とりどりの金魚が、デザインされたオリジナルの水槽の中で舞い泳ぐ――。いま話題を集めているエンターテインメント「アートアクアリウム」の魅力、作品に込められたメッセージとは?

熱帯魚の舞台をつくる

世界ではじめてアクアリウムをアート、デザイン、エンターテインメントと融合し、芸術まで高めたといわれる「アートアクアリウム」。その発案者であり生みの親がアートアクアリウムアーティストの木村英智さんだ。

海の熱帯魚の世界では、若くして日本のトップを極め、仕入れルートや、知識、技術も確立した木村さん。そこに世界を旅して出合ったもの、夢中になったものを融合させて生み出したのが「アートアクアリウム」だ。作品をつくる原動力となったのは、今まで扱ってきた観賞魚にとっての真の舞台をつくりたいという思い。
「観賞魚の〝晴れの舞台〞がアートアクアリウムなんです。もともと海の熱帯魚は自然が生み出したもの。一方で、金魚は人の手によって生み出されたもの。どちらも観賞魚として存在する以上、人間からの無償の愛が必要なのです」

当時、熱帯魚は水族館で展示されたり、誰かに飼育され、一生をその場所で過ごすのが当たり前だった。そんな熱帯魚をアート、デザイン、エンターテインメントという3つの要素と結び付け、「生きたアート」として、より多くの方に知ってもらいたいとはじめたのが、アートアクアリウムだ。

こうして、3つの要素が融合した世界初の作品が誕生した。2007年、六本木ヒルズ52階にある「東京シティビュー森アーツセンターギャラリー」で開催された「スカイアクアリウム」では、25万人を動員。その後、アートアクアリウムと名を変えながら、江戸文化が息づく東京・日本橋をフラッグシップとして、北海道から沖縄まで全国各地で開催。次第に、観賞魚も、世界中から集められた海洋性の熱帯魚から、人がつくり出す芸術作品としての日本の金魚を中心に展開していく。

木村さんならではの感性で彩られた変幻自在な水槽のデザイン、経験と知識を積み重ねてきたことで可能となる高度な水質調整、そして世界中で身銭をきって体験してきた3つの要素。これらと日本の伝統を融合させて、今までにはない価値をつくり出したのだ。

作品に込めたメッセージ

2012年には、日本橋に拠点を変更、10周年を迎える2016年に「花魁」の進化版として「超・花魁」を発表。江戸時代の花街文化を中心にした世界観は、さらに絢爛豪華に花開いた。その背景には、木村さんの日本文化に対する尊敬と、自身が日本人であること、アートアクアリウムが生まれたのは日本だというメッセージを伝えたいという思い。日本文化の扉を開け、アートを身近に感じてほしいという木村さんの願いだった。

<DATA>
アートアクアリウム2018
会期:~ 9月24日(月・祝)
開催時間:日~金曜11:00 ~ 22:30、土・日曜、祝日~ 23:30(いずれも最終入場は30分前)
会場:日本橋三井ホール
住所:東京都中央区日本橋室町2-2-1 コレド室町1 5F(エントランス4F)
入場料:1000円
http://artaquarium.jp/nihonbashi2018

(text: Takashi Kato photo: Kenji Okazaki Hair & Make: Naoki Ishikawa)
※この記事は2018年8月6日に発売したDiscover Japan9月号の記事を一部抜粋して掲載しています。

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