ARTS & CRAFTS

2泊3日、アートの楽園へ 
~大地の芸術祭・越後妻有アートトリエンナーレ~

2018.7.31 PR
2泊3日、アートの楽園へ <br>~大地の芸術祭・越後妻有アートトリエンナーレ~
マ・ヤンソン/MAD アーキテクツ『ライトケーブ』

毎年、さまざまな芸術祭が開催される中、この7月29日からは大地の芸術祭・越後妻有アートトリエンナーレが開幕する。毎回100単位で新作が増え、今年も349もの作品を鑑賞することができる”アートの楽園”、大地の芸術祭の見どころを紹介します。

ひとびとの暮らし息づく里山が芸術祭の舞台

イリヤ&エミリア・カバコフ『棚田』

「美術業界は近代以降、欧米に倣った美術館やギャラリーのホワイトキューブ空間のような、均質化された実験室を中心としてきました。しかしいま、アーティストたちはそこから出はじめています。街にとどまらず、田舎にも。特に越後妻有は近代化の厳しさがダイレクトに表れた極端なところなので、私もムキになって取り組んだところはあります」

そう語るのは、総合ディレクターの北川フラムさん。

豪雪、豪雨、地震、地滑りなどがしばしば起こる、厳しい自然条件の中にある越後妻有。そんな場所で、国内外のアーティストたちはどのような作品をつくっているのでしょうか。

大物アーティストがこぞって参加するワケは

レアンドロ・エルリッヒ『Palimpsest:空の池』

実験室とは違うことが起きるおもしろさがあるこの場所では、どんな作品が生まれているのか?
「たとえばレアンドロ・エルリッヒやクリスチャン・ボルタンスキーといったコンセプチュアルなアーティストたちも積極的に参加し、土地の文脈をくんだ作品をつくっています。振り返ってみると、3回目くらいからはアーティストたちが越後妻有というキャンバスそのものを理解する仕掛けとして作品をつくりはじめ、表現の質が変わってきたと思います」(北川さん)

クリスチャン・ボルタンスキー『影の劇場』

アートが地域の特徴に光を当てる一方で、アーティストたちにとっても既存の枠を飛び出し新しい表現に挑む機会となっているのだ。そして7回目となる今回、注目すべきプロジェクトのひとつに「2018年の〈方丈記私記〉がある。
「方丈(四畳半)の庵に住み動乱の世を見つめた鴨長明に倣い、旧来の価値観が崩れゆく現代における新たな可能性を考える企画展です。伊東豊雄やドミニク・ペローといった建築家やアーティスト約30組が四畳半をさまざまな機能をもった空間として設計。いずれ町へ移植できればと考えています」(北川さん)

ドミニク・ペロー アーキテクチャー『DRAPE HOUSE』〈方丈記私記〉

「作品が多過ぎて見きれない、というお声はよくいただきます。まぁでも、美術のよさは多様さにありますから。ふたつのコース をつくりましたが、 自分で探してみてほしいというのが本音です」(北川さん)
コースをめぐる2日に1日プラスしてそのほかの気になる作品も鑑賞すると、さらに楽しめるはず。

大地の芸術祭のフォトジェニックスポットを紹介!

見慣れた風景や自然の中に、アート作品が現れることで、そこは突然”見るべき”な場所に変貌します。大地の芸術祭はそんな発見がたくさんあります。今年の新作から、思わず写真でも残したくなるビュースポットをご紹介します。

マ・ヤンソン/MAD アーキテクツ『ライトケーブ』
観光スポットの清津峡渓谷トンネルを潜水艦に見立て、潜望鏡として複数の作品を展開。全長750mの長いトンネルを抜けるとそこには、峡谷の景観を反転して映す水盤鏡の幻想的な眺めが待ち受ける

イ・ブル『ドクターズ・ハウス』
かつて診療所として近隣の住民から親しまれてきた家の一部に、医療器具を使った井戸をイメージし制作。今年は時空を超えるそのイメージをさらに深化させ、2 階の回廊と診察室へと作品が展開される

芸術祭だけじゃもったいない、新潟の楽しみ方

大地の芸術祭をせっかく訪ねるなら、ツアーに参加してみっちり楽しみたい。また2泊して周辺まで足を延ばすというのもよいでしょう。

越後湯沢駅でぜひ立ち寄りたいのが「ぽんしゅ館」です。越後の89の酒蔵の日本酒が揃い、500円で5種類の利き酒ができるという人気施設。飲んで見つけたお気に入りは土産用に購入も可能。

 

現地で何か迷うことがあれば、「新潟のつかいかた」を参考にしよう。思い出に残したくなる旅のヒントが見つかるはず! また、現在「#あなたが見つけた “新潟のつかいかた” を教えて」をテーマに写真を投稿すると、新潟の島旅が当たる「新潟フォト旅キャンペーン」も開催中。大地の芸術祭で新しい新潟の魅力を発見したら、発信してみてはいかがでしょうか。

アートと自然が融け合う越後妻有を、この夏歩いてみませんか。

 

(text: Sayuri Kobayashi, Discover Japan photo: Yuichi Yokota, Discover Japan)

大地の芸術祭越後妻有アートトリエンナーレ2018
会期:7月29日(日)~9月17日(月)
開催場所:越後妻有地域(新潟県十日町市・津南町)
アクセス:電車/東京駅からJR上越新幹線で越後湯沢駅、北陸急行ほくほく線に乗り継ぎ十日町駅まで約2時間、車/東京から関越自動車道で塩沢石打ICを経由し十日町市まで約3時間
作品観賞パスポート:一般3500円、大高生3000円、中学生以下無料※前売りは500円引き
www.echigo-tsumari.jp