FOOD

お茶へのこだわりが、“新・宿ステイタス”
伊豆『ABBA RESORTS IZU-坐漁荘』

2018.5.24
お茶へのこだわりが、“新・宿ステイタス”</br>伊豆『ABBA RESORTS IZU-坐漁荘』

日本茶というと、どうしても茶道で点てる抹茶や、急須で淹れる緑茶のように、昔ながらの飲み物というイメージが強い。しかしいま、伝統的なスタイルにとらわれない、日本茶のニュースタンダードが続々と生まれている。

宿にお茶はつきもの。銘柄はもちろん、どう提供するかというところまで、こだわられた、ホンモノを体感しよう!

伊豆フレンチと静岡茶のティーペアリングで国際的アワードを受賞

日本茶が、無料サービス当たり前のものとして、軽んじられる時代は終わった。酒と料理のペアリングと同じように、ワインや日本酒と並んで日本茶が選択肢になるような、「ティーペアリング」に挑戦するレストランがある。静岡県伊東の高級老舗旅館「ABBA RE SORTSIZU 坐漁荘(ざぎょそう)」 内にある 「やまもも」 だ。

伊豆近海で水揚げされた新鮮な魚介類など地場の旬の素材に、静岡が誇る至宝・静岡茶を使ったペアリングを考案。ほうじ茶に伊豆レモングラスやブドウ酢を合わせたほうじ茶スパークリングなど、見た目にも鮮やかな工夫を凝らす。京都で宇治茶との融合した料理を提供する「祇園 MAVO」がメニューを監修した。日本茶の価値を高める取り組みが評価され、同旅館はワールドブティックホテルアワードも受賞。

地産地消にこだわったフレンチ

11~12月メニュー例
天城猪×藤枝産無農薬ほうじ茶とビーツ・トンカ豆のブレンド茶

9~10月メニュー例
アワビ×静岡県朝比奈地区の玉露

静岡だからこそ、伊豆だからこそ手に入る食材や文化を表現したコースが、季節ごとに提供される。“海・山・人”のマリアージュを堪能してみてはいかが。

【DATA】
ABBA RESORTS IZU-坐漁荘 【茶×French】ティーペアリングプラン
料金:1泊2日2食付(2名1室1名利用時)4万9896円~
住所:静岡県伊東市八幡野 1741
Tel:0557-53-1170
http://zagyosoh.com

(text:Hiromu Daiyo、編集部 photo : Kiyono Hattori、Kazuya Hayashi、Yuji Imai)
※この記事は2018年5月6日に発売したDiscover Japan6月号の記事を一部抜粋して掲載しています。

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