TOPICS

地域ブランディングのキーワードは「移住」
[福岡県] 添田町 山伏の郷のまちづくりに挑戦

2017.9.21
地域ブランディングのキーワードは「移住」<br> [福岡県] 添田町 山伏の郷のまちづくりに挑戦

「住み続けたい」と答える人が70%を超える添田町。そんな町が今さらに歴史、食、自然…豊かな観光資源を発掘し、磨き上げ、ともに町の発展に貢献してくれる人材を募集している。

天狗が住むという伝承がある添田町とは?

九州の中央部を形成する山地の北の玄関口として位置づけられている、福岡県の東南端に位置する人口約1万人の町。
町域の多くを山間部が占め、英彦山を中心に耶馬日田英彦山国定公園の一角をなす。
古代、縄文時代から人々が定住し、文化遺産も多く残された歴史的文化価値の高い町である。

国内屈指の山岳霊場跡である英彦山
冬の英彦山は感動的な雪景色が見られる

その町の中心的な存在として、国の跡指定を受けた日本三大修験霊山のひとつに数えられる「英彦山」があり、山の中腹にある英彦山神宮は福岡県内唯一の神宮として人々の信仰を集めている。
古くから修験道の霊地で、江戸時代には約3000人の山伏が生活を送り、厳しい修行に明け暮れた。山中には広大な山伏の集落がつくられ、800の坊舎があったと伝えられる。
まさに「山伏の郷」であった添田町は、いまもその痕跡を残している。

岩石城では毎年さまざまなイベントを開催
英彦山で生息する鹿はジビエのほか、精進料理や山伏弁当など“食”にまつわる添田ブランドを開発中

自然豊かな英彦山の恩恵を受けたこの地には桜や紅葉といった四季の風景が表情を豊かに、町に彩りを添える。
また、英彦山神幸祭や岩石城まつりなど多彩なイベントも開催され、交流や結び付きを深めている。添田町の特徴は、長い歴史が築いた助け合い、支え合いの精神といえる。

観光事業推進を担う人材「地域おこし協力隊」の存在が必要

「町民調査結果で、住み続けたいと答える人は70%を超えています。子育て支援制度も充実した住みやすい町なのですが、広く知られていないのが課題です」と添田町役場まちづくり課観光係の齊藤良平さんは話す。

その打開策のひとつとして、観光事業推進を担う人材(地域おこし協力隊)を募集。英彦山、修験道といった添田町固有の観光資源を活用し、まちづくりに挑んでくれる人を求めている。

地域おこし協力隊とは、都市地域から生活の拠点を移し、居住しながら町の課題解決のため、地域活動などに関わってもらい、地域力を向上させることを目的としたと取り組みを行うチーム。

今回はそんな地域おこし協力隊の方々にお話を伺うことができた。

添田で働く3人の地域おこし協力隊に聞いた添田町の魅力

現在活躍中の右からジビエ推進員の松尾 銀河さんと神吉 能宜さん、商品流通推進員の佐々木 晋さん

Q.添田町の魅力は?(移住前と後で変わった心境を踏まえて)

自然豊かな町ですが、インターネット環境が整備されており、近くに買い物をするところもあるため、実際に住んでみて田舎に来たという感じはありません。
町内でも山一つ超えると、集落の雰囲気が変わり、かつて採掘所跡や炭鉱の遺構が埋もれているなど趣が変わります。(ジビエ推進員/神吉 能宜さん)

一番の魅力は良い人が多いことです。役場の方々をはじめ住んでいる地区の方々も優しく、気さくで地域に馴染みやすかったです。
移住する前はあまり実感がありませんでしたが、移住してみると若いご夫婦や子どもたちが意外と多いと感じました。これからを担える地元の若者もおり、伸び代のある、可能性を秘めたポテンシャルの高い町だと思います。
英彦山をはじめ綺麗な川や森など自然がたくさんあります。(ジビエ推進員/松尾 銀河さん)

英彦山を中心に、水が綺麗で豊かな自然環境が多く残っているところ。カメラをつい向けたくなるような自然の風景に多く出会うことができます。
地域の皆さんがとても優しく、栽培したお野菜を分けてくださったり、食事に招待してくださったりしてくれます。
町内のスポーツイベントに参加したり、一緒にクワガタやカブトムシを採りに行ったり…人の良さが添田町の魅力です。(商品流通推進員/佐々木 晋さん)

Q.移住して良かったことは?

自分の活動を通して何かしらの動きがあったり、特に新しい人脈が出来たりしたときや地域のイベントに参加しているときです。(ジビエ推進員/神吉 能宜さん)

当然ながら、自然が多い、川が綺麗、家の近くの畑で野菜が育てられるなど、理想としていた暮らしが実現できています。人が気さくで優しいです。
移住前はあまり見かけることのなかった地区の伝統的なお祭りが残っていたり、逆に伝統のものではなく新しく行われるようになった地区のお祭りやイベントがあったり、移住前は触れることのなかった行事に触れられています。(ジビエ推進員/松尾 銀河さん)

数多くの出会いがあり、今まで知らなかった野菜の知識を勉強できたこと。
自分の畑を持ち、自然を体感できる毎日を過ごせていることです。(商品流通推進員/佐々木 晋さん)

Q.今の仕事のやりがいは?

自分の活動が新聞に取り上げていただいたときに地元の方から「記事見たよ!」と声をかけてもらったときや、全国で狩猟されている方からSNS等を通じて情報交換を行っているときにやりがいを感じます。
「獣害」について考えることが増えました。(ジビエ推進員/神吉 能宜さん)

狩猟から精肉までの技術を身に付けたくて添田町の地域おこし協力隊になりましたが、まさにそれらが身に付く仕事をしています。
猟師さんから狩猟の技術を学び、鹿などの解体から精肉までの作業を、体験を通して学んでいます。
デスクワークなどが苦手なので、実際に外に出て猟をし、専用の施設で解体作業ができるのはとても有り難く、また楽しんで仕事をすることができています。(ジビエ推進員/松尾 銀河さん)

多くの人に道の駅の商品をお届けしたり、商品のわかりやすい説明を考えたり、生産者の想いを、POPにしたり、Facebookなどで発信させていただくことで多くの方々に喜んでもらえることです。また地域のためだけでなく、自分の人生経験に役立つようなスキルアップや経験をたくさんできています。(商品流通推進員/佐々木 晋さん)

長年、地域に住んでいる人と、外の人の視点が合わさることにより、新たな価値が生まれ、活性化につながり、地域の誇りが醸成される。
“外からの視点をもつ人”が住民と一緒に楽しみながら地域の価値を発掘することを目指している。

添田町の観光まちづくりに 挑戦してくれる人材を募集しています!!

[企画部門] 事業開発・ハード開発人材
[広報部門] 広報/PR・コミュニティ支援人材
都市地域から移住し週29時間、添田町で就業できる50歳以下の方。
報酬18万円(各種保険あり)。※選考は書類審査と面接試験。
詳しくは下記ホームページまたは添田町役場まで
www.town.soeda.fukuoka.jp
TEL:0947-82-5965