TRAVEL

クリエイターが地域でできること

2017.2.20

ディスカバー・ジャパン最新号「積極的移住のススメ」に掲載中の、奈良・三重・和歌山との共同企画「紀伊半島で移住体験!」では、移住体験者として選ばれた3名のクリエイターが未来の自分像を探しに、各県への移住者たちのもとへと訪れました。ここでは誌面に盛り込めなかった、アナザーストーリーを随時更新。地方に住む人たちとの交流を経た先に彼らが見出した答えとは。

 

【移住体験した人】

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舞木和哉さん
イラストレーター兼デザイナー。1976 年生まれ。香川県出身。日々イラストを描きながらデザイナーとして神田淡路町のフリーぺーパーなど紙媒体のデザインも担当している

 

移住を考えるきっかけのひとつとして考えられるのが、移住後の生活への憧れです。今回、三重県への移住体験ツアーに参加した舞木和哉さんの動機も同じく、「昔のTVドラマを見て、その生活が楽しそうだったから」という理由でした。東京を拠点に、イラストレーター兼デザイナーとして活躍する舞木さんですが、実際に打ち合わせを含め、東京のあちらこちらへ動くこともあるため、移住への大きな不安が就業問題でした。「移住した土地でいまと同じ仕事を続けることができるのか? どのように暮らしが変化していくのか、そのヒントを得ることができればうれしいです」という思いをもちながら、今回の移住体験に参加しました。
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移住体験先は、三重県多気町にある「少女まんが館 TAKI 1735」。運営者である志村和浩さんは東京で企画系の仕事に従事していた、いわば移住の先輩。「プランナー&ディレクターとして働いてきた経験がいまの仕事につながっています。悩みや課題はどの土地にもあり、それをどう解決するのかという部分で、地元の人と交流しながら自身の経験を生かしていくかたちになりますね」と志村さん。
移住体験をするなかで、多気町を散策していると、少女まんが館の運営の手伝いをしながら、地元の人との交流を深めるなかで海外から多気町へと移住してきた女性と話しをすることに。会話を交わすなかでワールドワイドな活動をしながらも、ローカルでできる仕事もあることを知った舞木さんは驚くも、実はこれも地元の人との交流が大切なポイントとなる仕事だということに気づくきっかけになりました。誌面には掲載されていませんが、移住体験1日目の夜は体験型民宿「つじ屋」へ。農家をするために県外から移住した夫婦2人が運営していたことから、ここでも移住先の暮らしについて教えてもらえることに。「地元の人の生活がもともとあって、それを邪魔しないことが大切」という言葉こそが移住の心得だと話してくれた舞木さん。続けて、その一員となることで仕事が生まれるサイクルがあると理解できましたと話しました。
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2日目は多気町から尾鷲市に移動し、NPO法人天満浦百人会が運営する古民家「天満荘」で職業体験を行うことに。ここはいずれ来るかもしれない大地震・津波の際、地域の防災拠点として活用するために運営されており、普段はギャラリーカフェとして人々の交流の場となっています。
「解決に向けて行う所作が必要か不要か。実際に暮らす人たちとともに判断し、根本的な部分の解決のお手伝いをすることが次の仕事につながっていく。地方でクリエイターとして生きるということは、きっとそういうことなんだろうなと思います」と舞木さん。自身の培ってきたスキルを生かすことはもちろん、それを別のかたちでも反映できるようにすること。都会にはないスキルアップのかたちが移住先にはあるということを2日間で実感した移住体験となりました。
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今年も紀伊半島が東京にやってくる! 移住者と交流できるイベントを開催

昨年度実施した「Action to LOCAL NARA MIE WAKAYAMA」。渋谷の真ん中の高感度なブックカフェ・渋谷シティラウンジにて、3県の食材が味わえる特別メニューキャンペーンとトークショーを実施した。今年は、渋谷と丸の内を舞台に、紀伊半島の魅力を体感できるキャンペーンを実施!
詳細はこちらからhttp://discoverjapan-web.com/2016kiihanto/