TRADITIONS

「世界盆栽大会」事前予習! 5分でわかるBONSAI基本講座

2017.1.20
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1989年4月、日本盆栽協会が「大宮盆栽村」を擁する埼玉県さいたま市(旧大宮市)で開催した「世界盆栽大会」。その後、世界盆栽大会は4年ごとに開かれ、アメリカ、韓国、ドイツ、プエルトリコ、中国など、世界各地に広がり、現在に至ります。そして2017年4月、28年ぶりに日本での開催が決定。今回は「第8回世界盆栽大会inさいたま」に先駆けて“盆栽鑑賞のコツ”をレクチャーします。

Lesson#1 ポイントは“各部分に着目する”こと

盆器(ぼんき)の中に凝縮された大自然の景色をイメージすることこそ、盆栽鑑賞の醍醐味といえます。用語とともに、着目すべきポイントを紹介します。

 

「根張り」……まず目を向けたい根の張り具合
根は年を経るごとに盛り上がり、土をしっかりとつかむようになります。

 

「立ち上がり」……根本から最初の枝までの幹の部分
大木のように太くて力強く、自然な動きと迫力の感じられるものが美しい立ち上がりとされます。

 

「幹肌」……樹木の種類によって異なる表面の質感
特に松の盆栽では、歳月を経て幾層にも重なった幹肌の様子が、大きな魅力とされています。

 

「枝ぶり」……枝の様を鑑賞
大きな枝がバランスよく配されていて、不必要な枝がない盆栽ほど高評価。葉が落ちた冬は、細かく分かれた枝先が見どころになります。

 

「ジン」……枝先の一部が枯れた部分
人の手が加わることによって枯れたものも指します。白い肌と緑の葉とのコントラストは、盆栽に味わいを生みだします。

 

「シャリ」……幹の一部が枯れ、そのままかたちを残した部分
人の手によって枯らせたものも指し、樹齢の長い盆栽に見ることができます。

Lesson#2 押さえておきたい「樹形」のコト

樹形とは、自然下において風雪や長年の環境変化に耐え、適応してきた樹木の姿を人の手によって模した「パターン」のこと。幹の数や向きなどの形状によって、それぞれ名称が与えられます。

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「直幹」……盆栽の基本的なかたちのひとつ

一本の幹が根本から垂直に伸びる形態。くまなく根を張る「八方根張り」であること、幹が根本から上にいくほど細くなっていること、枝が左右交互に出ていることなども特徴です。

 

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「模様木」……幹がゆるやかに揺らいでいるような曲線を描く
幹に変化が見られることが特徴で、幹枝が曲線を描くことを「模様」と呼びます。直幹と並んで、盆栽の最も代表的な樹形のひとつとされています。

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「懸崖(けんがい)」……崖から樹木が垂れ下がるかたち
厳しい条件下で、力強く生きる樹木の姿を見事にあらわしています。垂れ下がりの角度が小さいものを半懸崖と呼び、逆に角度の大きいものを大懸崖と呼びます。

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「吹き流し」……強い風にたなびく姿を表現
すべての枝が同じ方向を向いていることが特徴で、その姿は見る者に風を感じさせます。懸崖と並び、厳しい自然の中でたくましく生きる樹木の姿をとらえた樹形です。

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「寄せ植え」……ひとつの鉢にいくつもの苗木を植える
寄せ植えの中には、樹木が共生する森林の趣を表現しようと試みたものも存在します。

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「根連なり」……ひとつの根元を軸にいくつもの幹が左右に伸びる樹形
木々が身を寄せ合っているかのような姿をあらわす樹形です。

「第8回世界盆栽大会inさいたま」は2017年4月27日(木)~30日(日)に開催。鑑賞のコツをつかめば、盆栽を眺めるのがより楽しくなりますよ。
【編集T】

 

▼第8回世界盆栽大会inさいたま
http://world-bonsai-saitama.jp/

(text: Discover Japan, illustration: Ayako Kubo,  special thanks: The Omiya Bonsai Art Museum, Saitama)