FOOD

煎餅は“辛いもの”か、”甘いもの”か? 【和菓子がある風景 vol.5】

2015.12.3
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煎餅は、実は平安時代の書物にも登場するほどの長い歴史をもっている。中国から伝わったとされ、当初は小麦粉を水で練ったものを油で焼いたもので甘い味わいが一般的だった。

煎餅の甘い・辛いに見る東西の食文化

現在のいわゆる煎餅が生まれたのは、江戸時代後期~明治時代になってからのこと。現在でも、関東地方では米粉生地の醤油煎餅など塩辛いものが中心、関西地方では小麦粉生地の瓦煎餅が主流で、東西の食文化の違いを感じさせてくれる。

三角形のかたちは、煎餅をつくる山への感謝を表して。

五穀屋の「五穀せんべい 山むすび」は、地元・静岡県浜松市の手づくり醤油の味わいが香ばしい“玄米醤油”と、7種の穀物にお塩と鰹節を使った“七福米塩”の2種類。ザクザクとした軽い食感とクセになる味わいで、一枚、また一枚と手が伸びる。

和の知恵菓子を届ける五穀屋が浜松市の山間部、天竜区水窪町で進めている五穀栽培プロジェクトは、山あいの休耕地を利用し、在来種のアワを種から育てている。この秋、初収穫されたアワは輝くような黄金色で山の神様の力が宿っているように感じられた。

山は天に近く、湧き水などの恵みをもたらしながら人間にはかなわない神の力で畏れを伝える。そんな人々の暮らしを見守ってくれる、身近で尊い山のカタチをかたどったのが「おむすび」。三角形の山を表した五穀せんべい「山むすび」は、山の神様への感謝の気持ちを込めたお菓子なのである。

SHOP DATA
五穀屋(有限会社春華堂)
住所:静岡県浜松市浜北区
染地台6-7-11(nicoe内)
tel:053-587-7778
オンラインショップ:http://gokokuya.jp/
www.facebook.com/gokokuya.jp