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富士山、温泉、城……東海道新幹線に乗って行ける沿線絶景スポット5

2016.4.27
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東海道新幹線沿線は、絶景の宝石箱!?

東京駅から新大阪駅までつなぐ東海道新幹線。その沿線に実は歴史的な絶景スポットがぎっしりと詰まっているのはご存じだろうか? なにを隠そう、このエリアは江戸時代から続く一大観光エリアなのである。

江戸時代の東海道≒東海道新幹線ルート

実は、江戸の東海道と東海道の新幹線の路線はほぼ重なっている。東海道といえば、「日本の大動脈」とまで呼ばれるほどにぎわった街道。「大名による参勤交代」と「庶民による伊勢神社参詣ブーム」がその発展の大きな理由だが、江戸中期に庶民の間で大流行した伊勢神宮への参拝はかなりのものだった。

参詣を名目に、多くの人々は各地の美味しい食べ物や観光を目当てに出かけていった。そしてそれまで難しかった庶民の旅が定着していくにつれ、中継地となる宿場町には旅籠や茶屋が繁盛し、東海道沿いはますますにぎわいを増すことになったのだ。

『Discover Japan』編集部に聞いた、この時期行きたい絶景5

時はうつり、観光地東海道をなぞるように、東海道新幹線ができた。つまり、新幹線に乗れば気軽に各名所名跡にアクセスすることが可能になったわけだ。江戸の庶民たちがこぞって足で訪れた絶景。その道を、今は新幹線でたどることができる……そう考えると、なんだかぐっと旅にロマンが深まる気がしてくる。

日本の魅力を知り尽くした『Discover Japan』編集部も、東海道新幹線沿線の風景の豪華さには太鼓判を押す。そのなかから春に行くのにオススメ、もしくはシーズン問わずに行きたいスポットを5点紹介しよう。

1.天蓋から降り注ぐ樹齢300年の藤【竹鼻別院の藤】

根回り2.3m、樹高2.4m、東西33m、南北15mに枝を張る藤の木。単独の木としては日本有数の大きさを誇り、春には上品な薄紫色の花穂が天蓋からしなだれ、あたりを淡い香りに包む見事な藤棚が、岐阜県羽島市の竹鼻別院の中にある。

見頃に合わせ、4月下旬~5月上旬まで開催される「美濃竹鼻まつり・ふじまつり」は竹鼻別院がひと際賑わう。県の指定重要有形民俗文化財にも指定されている豪華絢爛な山車を、藤と一緒に楽しみたい。

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http://japan-highlightstravel.com/jp/superb_view/037/

2.“横浜”のすべてはここで見られる【大黒大橋から見るみなとみらい21地区】

横浜のシンボルを一望できるのがここ、みなとみらいだ。横浜ランドマークタワーや船の帆のかたちをしたホテル、よこはまコスモワールドの大観覧車、横浜赤レンガ倉庫……横浜らしい風景が揃う。夕暮れ時にはそれらの建築群がシルエットと化し、赤く染まる空に溶け込んでいく。太陽が海に沈みゆく間だけの特別な絶景は、一度見たら決して忘れることができない記憶となるだろう。

「みなとみらい21地区」はさまざまな施設が建ち並び、観光、散策、デート、レジャー、どんな用途にも対応するオールマイティなエリア。そんなみなとみらいの中心から少し離れた場所に、横浜を広くとらえることができるとっておきのスポットが、横浜港の中心部に位置する大黒ふ頭と、鶴見エリアを結ぶ大黒大橋。橋の中央付近から西を眺めると、そこに広がるのはみなとみらいの街並みが丸ごと視界に収まる大パノラマ。気象条件がよければ遠くに富士山も望むことができるまさに絶景だ。

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http://japan-highlightstravel.com/jp/superb_view/005/

3.千年の歴史を持つ神秘の源泉【熱海 走り湯】

川端康成も愛した伊豆の温泉街・熱海を代表する絶景が、伊豆山温泉の「走り湯」だ。およそ1300年前に発見されたというたいへん古い源泉は、鎌倉時代の歴史書『吾妻鏡』にも記載があるほど。

源泉が湧き出す洞窟は、洞内の高さ1.5mほど。腰をかがめて奥に進むと、視界はたちまち湯けむりに覆われ、熱を帯びた蒸気が全身を包み込む。洞窟の奥から聞こえてくる、湯が湧き出すボコボコという音は、まるで大地の息吹のよう。高温の出で湯とともに、溢れる伊豆の大地のエネルギーを全身で体感することができるはず。

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http://japan-highlightstravel.com/jp/superb_view/034/

 

4.威風堂々とした枝ぶりは天に昇る竜のごとし【永安寺の雲竜の松】

地上から1.5mという低い位置で三股に分かれて、それぞれが地を這うように水平方向に力強く枝を伸ばす1本のクロマツ。「まるで竜が雲を得て天に昇るようだ」、と「雲竜」と名付けた先人たちの感動はいまも変わらず体感することができる。

永安寺は江戸時代に重い助郷役(すけごうやく)に苦しむ人々のために、その免除を願い出て刑死したと伝えられる柴田助太夫の霊を祀るお寺。助太夫に代わってクロマツの竜が、いまも町の人々を見守っているのかもしれない。どっしりと根を下ろす佇まいは、見る者の心に静穏を与えてくれる。

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http://japan-highlightstravel.com/jp/superb_view/013/

5.無数の工場群の光が照らす富士の姿【田子の浦 工場夜景】

青、城、オレンジ……雄大な富士山を背景に、夕闇の空と田子の浦の水鏡にきらめく無数の灯りは、富士市の産業を支えてきた製紙工場をはじめとする工場群。富士山の豊富な湧水があったことから、富士市ではいまから100年以上前、製紙業が盛んになった。その後の田子の浦港の開港によって幅広い業種の工場が進出し、工場夜景を生み出す産業地帯にまで発展。まさに自然の恵みと、人の営みとが織りなす、ほかにない絶景がここにはある。

特に夕闇が迫る時間、輝きを増す工業地帯と背後にそびえる富士山の組み合わせは、雄大さをたたえた幻想的な美しさに満ちている。

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http://japan-highlightstravel.com/jp/superb_view/035/

以上は東海道新幹線沿線に展開する絶景のごく一部である。江戸の人々が見ることができなかった絶景も加わり、東海道はより一層、“絶景色”を強めている。

さあ、新幹線切符をにぎりしめて、一生ものの景色を見る旅へ出かけてみよう。